生乳生産量日本一のまち「別海町」。べつかいの牛乳がおいしい理由
北海道の東部、オホーツク海に面する別海町は、人口より牛の数が多いことで有名な“酪農のまち”です。
このコラムでは、生乳生産量日本一を誇る、別海町の牛乳の特徴やおいしい理由に迫ります。
酪農と漁業が盛んな町、別海町
日本一の生乳生産量を誇る別海町
冷涼な気候と広大な土地、豊富な水資源に恵まれた別海町は、酪農を営むのに適した地域と言われています。
別海町は小さな町で、人口は14,000人ほど。内陸部には、日本一の生乳生産量を誇る酪農地帯が広がっており、600件以上の酪農家たちが、町の人口よりもはるかに多い約11万頭の牛を飼育しています。
最高品質と評される「北海シマエビ」や「ジャンボホタテ」
また沿岸部では、日本最大の砂嘴 (さし)といわれる野付半島を中心に行われる漁業も盛んです。
風物詩にもなっている伝統漁法「打瀬舟(うたせぶね)」で漁獲する「北海シマエビ」、大きさとその旨味に驚く「ジャンボホタテ」などが有名で、いずれも最高品質と評されています。圧倒的な自然の造形美とそこから生み出される絶品グルメは、おいしいものが豊富にある北海道においても、ここ別海町でしか楽しむことはできません。
べつかいの牛乳の特徴とおいしい理由
愛情たっぷりに育てられた元気な乳牛
酪農王国別海町で飼育される乳牛は、オホーツクの潮風を浴びたミネラル分が豊富な牧草と摩周湖の伏流水、特製の飼料を食べて元気に育ちます。また、牛たちは広大な牧場でストレスなくのびのびと暮らしています。
そんな愛情たっぷりに育った牛から出る搾りたての生乳を成分無調整、90℃30秒で加熱処理。この比較的低温の殺菌方法で、風味を大切に保っています。
搾りたて生乳をすぐに加工しているため、乳臭さがなくスッキリ、フレッシュな味わいが特徴です。
コクがあるのにスッキリ!後味さわやかな味わい、べつかいの牛乳
牛乳のおいしさをあらわす際、「濃厚」や「コク」という表現を使うことが多いです。しかし、本当に品質の良い牛乳は、コクがあるのにスッキリしていて、ゴクゴク飲める牛乳だそうです。
“コク”と“スッキリ”は相反する味わいに感じますが、べつかいの牛乳を飲めば、その意味が理解できるはず。別海の牛乳はまさしく“さっぱりしている中にコクを感じる”味わい。とにかく喉ごしが良く後味がさわやか!なのです。
べつかい牛乳を原料に乳製品を加工「株式会社べつかい乳業興社」
別海町が立ち上げた「別海町酪農工場」
別海町には複数の牛乳、乳製品工場があり、町の基幹産業となっています。
北海道東部エリアには、大手乳業メーカーの工場がひしめく中、「おいしい牛乳を地域の人に飲んでもらいたい」というシンプルな想いのもと、別海町内の新鮮な生乳を原料に乳製品を加工する工場ができました。
それが昭和49年に町が立ち上げた「別海町酪農工場」です。その後、別海町酪農工場は第3セクター方式で平成13年に株式会社べつかい乳業興社を設立しました。
おいしい牛乳の極み“べつかいの牛乳屋さん”
べつかいの牛乳屋さんを飲んでみた感想は「あれ?すごくすっきりしている」でした。
そして、おいしい牛乳の本領は「クセがなく、コクがあるのに後味がスッキリ」とした味わいというのは、まさにこのことなんだと納得するのです。
別海町の健やかな牛から搾られた、ピュアな牛乳をぜひ一度味わってみてください。
官民一体で「地産地消」を実践
「べつかい乳業興社」は、100%べつかいの牛乳を使い、これまで培ってきた製造経験を活かして、ヨーグルトやバター、チーズ、アイスクリームなど、さまざまな種類の新鮮でおいしい乳製品を全国へ届けています。
また、学校給食への提供や町民への牛乳配布は、設立当初から今もなお継続している代表的な取り組みのひとつです。
“その土地で生産されたものをその土地で消費する”。今では広く認知されている「地産地消」の理念を、この言葉が生まれるずっと前から官民一体となり実践しているのです。
「食べレア北海道」で、“べつかいの牛乳屋さん”や乳製品を販売中
以上、このコラムではミルク王国別海町の牛乳の特徴、おいしい理由を紹介しました。
「食べレア北海道」では、“べつかいの牛乳屋さん”をはじめ、べつかいの牛乳を使った、乳製品を販売しています。
一度食べらたら、そのおいしさにきっと驚くはず。
ぜひ、ご自宅でミルク王国べつかいの牛乳やその牛乳を加工してつくった乳製品をお楽しみください。