商品説明
長坂牧場チーズ工房の長期熟成チーズ2種をセットにしました。
自然豊かな標茶町の広大な敷地で放牧を行い、栄養たっぷりの牧草を食べてのびのびと育った牛の搾りたて牛乳を使ったチーズです。
長期熟成のしっかりとした旨みを楽しめるセットです。
【みのり】6ヶ月熟成のハードタイプ。
春先の放牧が始まった時期のフレッシュな牛乳を使い、半年かけてじっくり熟成させたチーズ。
豊かな香り、噛むほどに口に広がるコクと旨みは、他のチーズとは一線を画す深い味わいです。
【こしょう】6ヶ月熟成のハードタイプ。
長期熟成「みのり」に黒こしょうを入れて熟成させたスパイシーなチーズ。
旨みのあるチーズとピリッとした黒こしょうがとても良いバランス。ビールとの相性もぴったりな1品です。
飼育法
未来へつなぐ、持続可能な酪農の可能性を求めて
牛・人・環境にやさしい、調和のとれた酪農を。
釧路管内標茶町で酪農を営む長坂牧場は、戦後開拓でこの地に入植し、現在は3代目の浩行さんが代表を務めています。
先代から本格的な放牧を開始、「集約放牧」という方法で約120頭の牛を育てています。自給率100%の牧草を食べながら夏場は昼夜放牧を行い、フリーバーン牛舎ではバイオベッド(発酵床)、地中熱交換システムを導入。牛の健康を保ち、かつ環境にも考慮すべく様々な工夫が施されています。さらに牛の分娩は自然分娩で、生まれた子牛を育成しています。
その結果、牛は病気に強く自由に行動ができ、人間がすべき作業のみを人が行うことで、牛も人もゆとりのある循環型の酪農経営が実現しています。
牛は賢い。
『牛は「自立動物」。おいしいごはん(良質な牧草)とそうでないものはわかるし、子供を産んでも自然に育てて世話をするんです。』そんな浩行さんの言葉からは、「牛の力を信じて任せる」という気持ちがひしひしと伝わってきます。
そんな長坂牧場の酪農スタイルは高い評価を受け、2015年に「放牧実践牧場」の認定を、2016年には全国自給飼料生産コンクールで最高賞の農林水産大臣賞を受賞しました。
チーズ作りも酪農の一部。
兄弟二人三脚で「自分たちのチーズ」を作る。
そんな素晴らしい環境で育った牛の、搾りたて牛乳を使ったチーズ工房を切り盛りするのは、代表の弟である泰裕さんです。
新得町の共働学舎でチーズ作りを学んだのち帰省、2016年に工房を立ち上げました。しかし家族経営の小さな工房では、大きな工房と同じやり方をしてもうまくいかず、悩むことも多かったそう。そのような中でも一歩ずつ「自分たちに合うチーズは何か?」を追求し試行錯誤を重ね、個性のあるチーズを主体にしたラインナップを確立させていきました。
少々シャイで職人気質の泰裕さん。日々真摯にチーズ作りに向き合い作り出されるチーズたちはどれもまっすぐで優しい味わい。兄弟でそれぞれの役割の担い、全うすることで出来上がる極上のチーズは道外でも人気を博し、地域に新たな風を吹き込んでいます。