「飲食店に人気があるって事は、やっぱモノが良いからじゃないべか」
菊地漁業部2代目広幸さんはそう言います。仙鳳趾の牡蠣は流通量が多くないため、一般の小売店で見かけることは少ないのです。その一方で、飲食店の方々には好評で、高い支持を得ています。事実、仙鳳趾の牡蠣を指名して仕入れ、お客様に提供している飲食店は少なくないそうです。その粒の大きさとプリッとした弾力ある身、驚くほど濃厚かつクリーミーで上品な味わいが「食でお客様を喜ばせる」飲食店が提供するに相応しい牡蠣だという事でしょう。
水揚げ後の処理は時間を掛け丁寧に。だから贈答用にも最適です。
水揚げ直後の牡蠣には殻に様々な付着物があって、見た目はお世辞にも良いとは言えません。従って、まずは1つひとつ手作業でゴミや小虫、海藻、貝などを取り除いていきます。地道で、根気の要る作業です。
その後、高圧洗浄機を通して小さく細かいゴミを洗い流して仕上げます。この工程を経ることで、白くて美しい殻の牡蠣に生まれ変わるのです。
衛生管理も行き届いているので安心です。
洗浄後のきれいになった牡蠣は水槽に一時保管します。水槽の水は、海水を汲み上げてろ過してから紫外線殺菌装置を通して貯水。貯められた水は、水槽と紫外線殺菌装置の間で24時間循環させているので、常に衛生・安全が保たれています。また、水槽の水質検査は月に1回、貝毒検査は週に1回実施して、安心・安全な品質を維持しています。
「海のミルク」と言われる所以は栄養分の豊富さ。肝機能を強化すると言われるグリコーゲンやタウリン、ビタミンB12を多く含んでいます。また、牡蠣の鉄分は吸収率の高い「ヘム鉄」が多く、ビタミンB12や銅も多いため、貧血対策にもお勧めとの事。特に、免疫力アップが期待できる亜鉛の含有量は多く、数ある食品の中でもトップクラス。吸収力が良くなるレモン等の柑橘類と合わせて食べるのがお勧めです。