創業100年に込められた、苦心と真心の蒲鉾。
大正3年小樽にて開業。創業者の栗原八郎は、明治39年、現在の「かま栄」に入社し7年の修業後に独立しましたが、戦争、高度経済成長期など商店休止の苦難や再生と紆余曲折がありました。大きな転機となったのは三代目(現社長)栗原康が参加した、蒲鉾の先進地区・小田原への見学研修。小田原の同業者の商品に対する姿勢と細かな作業をいとわずに作る完成度の高い蒲鉾の味。心のこもったその製法に心をうたれ、自分達の蒲鉾を完成させるべく原料と製法を真剣に見直しました。以前よりも手間のかかる作業に現場から不満の声も上がりましたが、その苦労は平成元年の「小樽水産加工品評会最高賞」となって実を結びます。その後も「水産庁長官賞」をはじめ様々な賞を受賞。札幌の百貨店での催事をきっかけに質の高さが評判を呼び、快進撃が始まります。特に平成26年の「小樽水産グランプリ」には創業以来の看板商品「角焼」が金賞に輝き、丁度100年目を迎えた記念すべき日に花を添えました。