歴史
創業1927年。炭鉱の町赤平と共に歩んできた店
初代は 鮮魚店として創業。2代目は畜産農家。そして3代目は焼き肉店に。
畜産農家の2代目と共に働いていた3代目店主は1976年「焼き肉たきもと」をオープン。畜産の経験から、肉の美味しさの引き出し方を熟知していたことが店の強みとなり、ていねいな肉の処理と美味しさから地元で愛されるお店に成長しました。
例えばジンギスカンは、ブロックで仕入れた肉を食べやすいだけではなく、より肉のおいしさを感じる「肉の目」を見極めカット。固い印象のあるマトンも、柔らかいのに歯ごたえを感じる絶妙な固さになるよう処理されています。さらに、肉の味を損なわず染み込んだ特製だれも絶品と評判です。
赤平の食の炭鉱遺産を伝えたい。
「がんがん鍋」「ホットレッグ」などを赤平のソウルフードとして定着させてきた3代目店主。
名物がんがん鍋は、赤平が炭鉱の町だった昭和20年ころ、安価で栄養価が高くお腹いっぱい食べられるものとして愛されたホルモン鍋。平成17年、体力回復のため炭鉱の男たちがガンガン炊いて、ガンガン煮込んで、ガンガン食べて、ガンガン語り、ガンガン働いたことから「がんがん鍋」と命名し、当時の炭鉱文化への想いが込められたソウルフードとなりました。
現在は全国鍋グランプリ(埼玉県和光市)にエントリーし、ファンも赤平市のみならず全国に広がっています。
同じくもう一つの赤平ソウルフードといえば、鶏の骨付きモモ肉をしっかりと味をしみこませてあげた「ホットレッグ」。
炭鉱の町の食文化と店が積み重ねた歴史がリンクし、赤平の炭鉱遺産を守り続けています。