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【商品内容】 ●720ml×1本
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世界レベルの野趣あふれる赤ワイン「山幸」。ワインとは言え気取らず、肩ひじ張らず、日常の焼肉には欠かせません。北海道、特に地元の十勝ではおなじみのワインで、野外バーベキューやジンギスカンにも気軽に登場上します。肉で口の中が脂っぽくなったときは、酸味の強い山幸が爽やかに流してくれます。肉と山幸、最強コンビです。
母系は清見(ブドウ品種)、父系は山ブドウの掛け合わせでできた「山幸」。両親のよいところを受け継ぎ、寒さに強く、力強い酸味、ワイルドな味わいの赤ワインです。鹿肉などのジビエや北海道名物のジンギスカンなど、肉料理と相性は抜群です。
十勝池田町の風土が育んだ、山幸「山幸」は2020年11月、国際ブドウ・ワイン機構「OIV」に品種登録されました。これはEUで販売する場合に「日本産赤ワイン」ではなく、「山幸(Yamasachi)」を名乗ることができるのです。世界レベルの品質登録に日本の品種が登録されるのは「甲州」「マスカット・ベーリーA」に次いで3品種目。十勝池田町から世界のワインとなった「山幸」をぜひ味わってみてください。
セイベルを改良して誕生した「清見」は耐寒性の高い品種でしたが、池田町の厳しい冬を越すためには冬に土を盛る「培土」、春にはその土を取り除く「排土」が必要となり、その労力が問題となっていました。
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所では越冬に土で守る必要のない耐寒性のある新たなる独自品種の開発に取り組んでいったのです。そこで「清見」と池田町に生息する山ブドウを掛け合わせたところ、優れた耐寒性を示すことがわかりました。
そして誕生したのが「清舞」と「山幸」です。北海道十勝だからこそ生まれた、土着品種といっても良い2品種は兄弟のような関係ですが性質は両極端。この「山幸」は色も濃く他にはない野性味あふれる香味はまさに「山ブドウ」の父親似。渋みよりも酸味が強くオイリーな料理とよく合います。
1950年代後半、北海道十勝地方は「十勝沖地震」や冷害などによる凶作の被害を受けてました。池田町はこの苦境をどう脱却するか。当時の丸谷町長は、新しい産業としてブドウ栽培を構想。極寒の池田町でゼロからのぶどう栽培という壮大な挑戦が始まりました。
しかし、冬期間は-20℃を下回る日が続く厳しい気候条件の十勝地方ではブドウ木は上手く育たず、次第に協力者からも疑念の声が上がりました。その時、丸谷町長は「野山に山ブドウがたわわに実っているのだから、品種改良や栽培技術を向上させれば、ブドウ栽培も可能になるはず」と野山で採取した山ブドウをなんとソビエト連邦(当時)の研究所にまで持参。 その結果、日本には自生していないと思われていた、ワイン醸造に最適な品種「アムレンシス」の一種であることがわかったのです。
1963年にはアムレンシス100%で作られたワインが翌年の国際コンクールで評価されたのをきっかけに池田町のブドウ栽培は「ワイン用」へと方向を定め、山ブドウでのワイン造りのほか、ヨーロッパ品種の導入、池田町独自品種の開発を行う「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」が開設されました。そして池田町のワインを「十勝ワイン」のブランドで販売を開始しました。(写真はワインの保管庫として残る当初の研究所。地下にはオールドビンテージの十勝ワインが研究用として保管されている)
十勝ワインは池田町の挑戦と情熱により、目指していた池田町に「新しい産業を作り出す」ことに成功しました。 そして十勝池田町の風土が育んだブドウ品種「山幸」は2020年11月、国際ブドウ・ワイン機構「OIV」に品種登録され、今後「Yamasachi」とラベルされたワインがEUへ輸出されることが期待されています。北海道を代表するワインから日本を代表するワインとなった「十勝ワイン」。池田町の挑戦はこれからも続きます。
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