時間をかけて牛と自然に向き合う
家族で北海道・清水町に就農したのが1991年。目指していた放牧酪農を実践しながらも、酪農のあり方、自然との向き合い方に疑問を感じるようになったと宮地さん。「自然と人との共存」をテーマに、「バランスを改善する技術」に出会い、試行錯誤を重ね、時間をかけて牛と自然とに向き合ってきました。2020年には牧草のみを牛の餌とする「グラスフェッド」に転換。配合飼料を与えていないことから、1頭あたりの乳量は5分の1ほどに減ったそうですが「病気で獣医に治療してもらうことがなくなり、健康で牛本来の力を発揮してくれている」。ストレスを感じることのない生活を求めるのは人も牛も同じ。宮地さんの取り組みは続きます。