商品説明
長坂牧場チーズ工房で人気のセミソフトチーズ「このみ」。ずっしりとした500gのホールタイプは、丁寧な作業を表すかのような、とてもきれいなフォルム。近隣の販売店ではカットタイプをメインに取り扱っていますが、ご自宅で毎日楽しんだり誰かとシェアするなど、ホールタイプをお求めになるコアなファンも多い人気商品です。
長坂牧場の酪農スタイルは放牧。広大な敷地をもつ放牧地で、自給率100%の良質な牧草で育てた牛の搾りたて生乳を使い、隣接する小さな工房で1つ1つ丁寧に熟成しています。
1ヶ月熟成させる「このみ」は、ウオッシュともセミハードとも言える珍しいチーズです。熟成が進むにつれて芳醇な香りが際立っていきます。つややかな表皮、しっとりとして柔らかく舌触りの良い食感、上品な香りが特徴です。パンに乗せてトーストしていただくと、より香りが立ち、食感に変化が生まれて別の表情を楽しめます。
飼育法
未来へつなぐ、持続可能な酪農の可能性を求めて
牛・人・環境にやさしい、調和のとれた酪農を。
釧路管内標茶町で酪農を営む長坂牧場は、戦後開拓でこの地に入植し、現在は3代目の浩行さんが代表を務めています。
先代から本格的な放牧を開始、「集約放牧」という方法で約120頭の牛を育てています。自給率100%の牧草を食べながら夏場は昼夜放牧を行い、フリーバーン牛舎ではバイオベッド(発酵床)、地中熱交換システムを導入。牛の健康を保ち、かつ環境にも考慮すべく様々な工夫が施されています。さらに牛の分娩は自然分娩で、生まれた子牛を育成しています。
その結果、牛は病気に強く自由に行動ができ、人間がすべき作業のみを人が行うことで、牛も人もゆとりのある循環型の酪農経営が実現しています。
牛は賢い。
『牛は「自立動物」。おいしいごはん(良質な牧草)とそうでないものはわかるし、子供を産んでも自然に育てて世話をするんです。』そんな浩行さんの言葉からは、「牛の力を信じて任せる」という気持ちがひしひしと伝わってきます。
そんな長坂牧場の酪農スタイルは高い評価を受け、2015年に「放牧実践牧場」の認定を、2016年には全国自給飼料生産コンクールで最高賞の農林水産大臣賞を受賞しました。
チーズ作りも酪農の一部。
兄弟二人三脚で「自分たちのチーズ」を作る。
そんな素晴らしい環境で育った牛の、搾りたて牛乳を使ったチーズ工房を切り盛りするのは、代表の弟である泰裕さんです。
新得町の共働学舎でチーズ作りを学んだのち帰省、2016年に工房を立ち上げました。しかし家族経営の小さな工房では、大きな工房と同じやり方をしてもうまくいかず、悩むことも多かったそう。そのような中でも一歩ずつ「自分たちに合うチーズは何か?」を追求し試行錯誤を重ね、個性のあるチーズを主体にしたラインナップを確立させていきました。
少々シャイで職人気質の泰裕さん。日々真摯にチーズ作りに向き合い作り出されるチーズたちはどれもまっすぐで優しい味わい。兄弟でそれぞれの役割の担い、全うすることで出来上がる極上のチーズは道外でも人気を博し、地域に新たな風を吹き込んでいます。