日本有数の農業地域:
帯広農業高校の教育と未来の担い手たち
日本有数の食糧生産基地「北海道・十勝」の帯広市にある北海道帯広農業高校。人気漫画「銀の匙」のモデルになった高校で、地元では「帯農」「農高」の名で親しまれています。生徒の進路に即した5つの専門的な学科を設置し、普通教科の学習の他に実習を通して、農業に関わる知識を身に付けています。
生徒たちは家畜や農産物など自然に囲まれた場所で日々の学校生活を送っています。幅広い農業分野に合わせた農業科学科、酪農科学科、食品科学科、農業土木工学科、森林科学科が設置されています。農業高校でしか学ぶことのできない各学科の特徴に合わせた専門科目があり、実践的、体験的な学習を通して多種多様な資格を取得することができるのも大きな特徴です。
『あぐりす』アンテナショップ:
農業教育と地域との絆
「あぐりす」は農業を意味する「Agriculture」と、広大な校庭、敷地内に多数生息する「エゾリス」を掛け合わせた造語です。各学科の生徒が実習で生産、加工した農畜産物や加工品を販売するアンテナショップです。販売に至るまで授業の一環として行われ、地域の人たちにふだん農業高校でどのような学習、活動が行われているのかを理解してもらい、また生徒たちが自分たちが作った商品が消費者にどのように評価されているか、体験を通して学ぶ機会にもなっています。