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酪農で、未来を切り拓く

「ちえのわ」の意味となりたち

北海道の東部“道東”地区は、日本最大の酪農地帯が広がる地域。その酪農産業は今、離農者の増加や“古き良き農村社会”が忘れられつつあるなど、いくつもの課題を抱えています。そんな中、別海町で酪農業を営む現代表、島崎美昭さんを中心にこころざしを共にする4戸の酪農家が集まり、2014年に牛乳生産団体「ちえのわ事業協同組合」が設立されました。
「ちえのわ」の言葉には、酪農家とその家族・地域・関連産業のみなさんの「知恵」をつなぎ、協力して酪農産業を盛り上げるという想い、「地の恵み・地恵(ちえ)」に感謝し、酪農を営んでいるという生産者としての想いが込められています。その信念に共感する酪農家たちは徐々に増え、現在は40戸を超える組合員で構成されています。

おいしい生乳をつくるその先に

自分たちがつくった「おいしい牛乳」を世界中の人に届けたい。そんな大きな想いを持ちながら、組合員のみなさんはずっとその先の、未来のビジョンを共有しています。
新たな酪農の姿を追求し、次世代につながる酪農経営を実践すること。知恵や技術を交換し、切磋琢磨しながら酪農家の拡大に努めていくこと。道東の美しい自然の恵みをいただきながら、人と牛とが共存できるより良い環境を守っていくこと。
そんな彼らの高みを目指す姿勢は、地域の酪農産業の活性化につながる大きな力となっていきます。

オリジナルブランド「NOWA」

設立から構想を練り続け、自分たちが生産した生乳を新たな方法で表現・普及させるため、2020年にオリジナルブランド「NOWA(のわ)」を立ち上げました。テーマは「あたらしさを、牛乳に」。
高い意識を持った組合員たちがつくる極上の生乳を原料に、現在は3種のフレーバー展開でアイスクリームを販売しています。
さらにはNOWAブランドとして、この先も新しいアイディアで様々な商品を展開していくプランもあるそう。こころざしある酪農のプロ集団の動向に、今後も目が離せません。