酪農王国「北海道」で育つ元気いっぱいの牛たちからの恵みの「ミルク」
「狩猟」から「飼育」に変わったことが大きな転機
牛乳は元来、母牛が子牛に飲ませるためのもの。古代より狩猟で得た動物の肉を食していた人類は、牛を射止めても死んだ牛からミルクは搾れませんよね。肉を食べることはできましたが牛乳は飲めませんでした。そこで考えた人類は牛を家畜として飼育することで「牛乳」を得ることができたのです。簡単に書きましたが、牛乳を得るまでには何千年もかかったのです。
日本には飲料乳は苦手な人も…
現在多くの学校で給食として牛乳が出されます。私たち日本人は戦後から食事が西洋化し、より牛乳と親しむようになりました。しかし子どものころ、給食で出された牛乳を飲むのが苦痛だったという方もおられるでしょう。日本人の多くは遺伝的に牛乳の成分である乳糖を分解できない「乳糖不耐症」なのです。
牛乳なしでは考えられない現代の食生活
ただ、牛乳のない世界を思い浮かべてください。飲む牛乳はもちろん、バターやチーズ、ヨーグルト、脱脂粉乳や生クリームを使ったビスケットやクッキーなどの洋菓子類、ケーキやアイスクリーム、ソフトクリーム、その他クリームシチューやミルクチョコレート、コーンスープ…これらすべてが食卓や店頭、飲食店のメニューから消えてしまいます。現代人はかなりの領域で「牛乳」には大変お世話になっているのです。
雄と雌で別れる牛(ホルスタイン)の一生
国内産の牛乳の99%は白と黒の「ホルスタイン」です。ホルスタインの原産地は、ドイツ北部のホルスタイン地方で、その後、オランダで品種改良され、乳牛として確立しました。ホルスタインは牛の中でも大型で、気性がおとなしく、乳量が多い。さらに、お肉になっても美味しい種類で、家畜動物として適しているのです。雌は乳用牛として、雄は肉用牛として飼育されます。
1日に20~30リットルの牛乳
牛は生まれてすぐに母親からでる牛乳を飲み、免疫力を高めます。その後は公営牧場などに放牧され、草を食べながら自由気ままな日々を過ごします。いわば牛の「青春時代」といったところでしょうか。牛はどんどん成長し、約15カ月で妊娠します。妊娠期間は人間とほぼ同じ約10カ月。出産後、約10カ月の間は搾乳をします。そのうち3カ月~4カ月は乳量のピークで、1日に20~30リットルのミルクを出します。
まだほかにもいる乳用牛
乳用牛はホルスタインだけではありません。日本にはごくわずかですが「ジャージー牛」と「ブラウンスイス」が知られています。
濃厚ミルクのジャージー牛
ジャージー牛とはイギリスにあるジャージー島が原産の牛の品種です。体毛は茶色で、好奇心が強く人に慣れているので飼いやすい牛です。ホルスタインより小柄な体格で乳量も少ないですが、その牛乳は濃くて味わい深いという特徴があります。乳脂肪率が高く、バターの材料として適しています。また乳たんぱく率も高く、加工原料としても適しており、ジャージーの牛乳で作ったヨーグルトなどの乳製品やスイーツは比較的高価です。
ブラウンスイスの牛乳はチーズに最適
日本ではまだ希少なスイス原産のブラウンスイス牛は戦後、アメリカから輸入されましたが、乳量が少ないため、当時は普及しませんでした。しかしブラウンスイスから搾った牛乳は、無脂固形分が高く、チーズに加工するとホルスタインの牛乳に比べ、2割ほど多くのチーズが作れます。近年のチーズブームで飼養頭数は増加しています。
牛の飼育環境に適している北海道の気候
飼育されているこれらの牛たちは、いずれも「寒さに強く」「暑さに弱い」という特性を持っています。実際、夏の暑い時期は牛は体力が落ち、乳量が減ってしまいます。逆に冬はマイナス20度を下回る厳しい寒さの時期でも、寒がることはなく、乳量は減りません。北海道の冷涼かつ低湿の気候は、牛にとっては快適そのもの。濃厚で良質なミルクを搾るのに北海道は最適地なのです。
おいしい乳製品のギフトがいっぱい!
北海道発の「食ベレア北海道」では酪農王国北海道にふさわしく、北海道の牧場で育った牛のミルクで作った乳製品を数多く取り扱っています。牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリーム…。お好みの商品をご賞味の上、北海道の大草原に思いをはせてください!
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