全国シェア99%。ホクホクで上品な甘み、北海道のゆり根
秋から冬にかけて収穫される「ゆり根」。国内で生産されるゆり根の約99%が北海道で生産されていることをご存知ですか?
このコラムでは、間もなく旬を迎える、北海道のゆり根について、その特徴やおすすめのレシピ、保存方法を紹介します。ゆり根好きの方はもちろん、ゆり根をあまり食べたことがない方も、ぜひ一度北海道産のゆり根を味わってみてください。
北海道の冷涼で豊かな大地で育つ「ゆり根」
北海道はゆり根の生産量日本一
北海道はゆり根の生産量日本一です。なんと、国内の生産量の約99%が北海道でつくられています。昔は、全国各地で栽培されていましたが、ゆり根は高温多湿を嫌う農作物であるため、次第に冷涼な気候の北海道に生産が集中していったそうです。
北海道で生産、関西で販売のゆり根
しかし、ゆり根の生産量の99%が北海道と聞いても、ピンと来ない北海道民は私だけではないはず。
それもそのはず、北海道で栽培されたゆり根ですが、その約6割以上が和食の本場である関西で販売されているのです。
ホクホクで上品な甘み、和食料理に用いられるゆり根
ゆり根は食用のユリの花の球根部分です。ユリ科の植物には、毒を持つものもありますが、食用のゆり根には毒の心配はなく、食べても問題ありません。
加熱するとホクホクとした食感で、ほんのり感じる上品な甘みとわずかな苦みが特徴です。懐石料理や精進料理、おせち料理などの和食料理に用いられます。
6年もの年月をかけて収穫されるゆり根
食べられるようになるまで、何と6年!
農作物の中でも生産に時間がかかり、栽培が難しいと言われるゆり根。
何と6年もの年月をかけて私たちの食卓に届いているのです。
畑に植え付けるまでに3年、植え付けてからさらに3年。合せて6年。また、一度ゆり根を植え付けた畑に、もう一度ゆり根を植え付けるには、収穫後7年間畑を休ませる必要があるそうです。継続してゆり根を栽培するためには、広い畑が必要なことも、北海道での生産が多い理由のひとつです。
ゆり根が収穫されるまでの6年間
- 春から秋までは、ネットの中でウィルスフリーの種苗を育て、土の中で球根を太らせます。
- 秋に一度球根を掘り起こし、おがくずの中で休眠させます。
- 春が来たら再び球根を土の中で太らせます。
- ①~③の作業を3年繰り返します。
- 4年目の春にやっと畑に植えられます。
- ハウスや寒冷紗などで大切に育てます。
- つぼみがついたら摘み取り、球根に栄養を届けます。
- 秋に掘り起こして春まで保存します。
- ⑤~⑧の作業を2~3年繰り返し、5~6年目の秋にようやくゆり根として収穫します。
こんなにも手間と時間をかけて収穫されるゆり根。高値で販売されているのも納得ですね。
ゆり根の調理について
ゆり根の下処理方法
ゆり根を調理する際の下処理の方法を紹介します。
- おがくずやゴミ、汚れを水で丁寧に洗い流します。
- 包丁の先で、底の芯の周りをえぐり取ります。
- りん片を外側から一枚ずつ剝がします。
- 取り外したりん片を水洗いして、内側に残っている汚れを取り除きます。
- 料理に合わせて使用します。
※りん片が茶色くなっている場合は、包丁で取り除くと見栄えがきれいに仕上がります。
簡単でおいしい♪ゆり根のレシピ
シンプルでおいしいゆり根の素揚げ
- キッチンペーパーなどで水気をしっかり取ります。
- 180℃の油で表面の色が変わるくらい(きつね色)素揚げます。
- そのまま食べてもおいしいですが、お好みで塩を少々振りかけるとより一層おいしく召し上がれます。
ホクホクおいしいゆり根のホイル焼き
- アルミホイルで箱をつくり、下処理をしたゆり根(1個分)が重ならないように並べ、その上にバター(20g)を置きます。
- アルミホイルで蓋をしてオーブントースターで15分ほど焼きます。
- 焼きあがったら、醤油をかけて完成です。
ゆり根の保存方法
ゆり根の保存に便利なおがくず
ゆり根は乾燥や湿気に弱く、傷つきやすいデリケートな農産物のため、おがくずに入った状態で販売されていることが多いです。
ご自宅で保存する際は、洗わずにおがくずに埋めたまま冷蔵庫で保存しましょう。きちんと保存すれば1ヵ月程度新鮮さを保つことができます。
おがくずがない場合の保存方法
おがくずに入った状態で販売していない場合、もしくはおがくずを捨ててしまった場合は、ひとつずつキッチンペーパーなどで包んでから、冷蔵用保存袋に入れて冷蔵庫で保管してください。
ゆり根をぬらしたり、洗ったりしてしまった場合は、冷蔵庫で保存し、1週間以内に使い切るようにしましょう。
ゆり根を冷凍保存する場合
沸騰したお湯に塩をひとつまみ加えて、下処理後のゆり根を入れます。再び沸騰してから約1分加熱して、ザルにあげて粗熱を取ります。水気をキッチンペーパーなどでふき取り、小分けにしてラップに包みます。冷凍保存袋に入れて冷凍すれば約1ヵ月は保存可能です。
解凍する際は、凍ったまま加熱料理してください。
食べレア北海道で、北海道産のゆり根をお楽しみください
以上このコラムでは、間もなく旬を迎える、北海道のゆり根について紹介しました。
食べレア北海道では、生産者さんが手間と時間をかけて丁寧に育てた北海道産のゆり根を販売します。またその他、ゆり根焼酎やゆり根コロッケ、ゆり根アイスなどを扱っています。
ぜひ、食べレア北海道で、北海道産のゆり根をお楽しみください。
せっかく北海道で栽培された美味しく、栄養満点のゆり根、食べないなんてもったいないです!私も早速購入してみようと思います!