酢の歴史と健康効果を探る:お取り寄せ北海道の幸福de酢

酢の歴史と健康効果を探る:お取り寄せ北海道の幸福de酢

「酢(す)」の歴史は古く、紀元前5000年ごろと言われています。酢は発酵で得られるアルコールからできるものなので、この時代からお酒も造られていたと推測されます。人類の祖先が果物や穀物を蓄えて、そしてそれが発酵してアルコールができ、さらに自然の酢酸菌が作用して酢になった。つまり、偶然できたものだったのです。この記事では「酢」の健康効果や美味しいレシピなど、幅広くお伝えします。

こんなにあった!お酢の健康効果一挙紹介

消化促進:お酢には酢酸が含まれており、胃酸の分泌を促進し、消化を助けます。これにより、食べ物がより効率的に分解され、栄養が吸収されやすくなります。
血糖値のコントロール:お酢は血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。食事と一緒に摂取することで、食後の血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病の予防や管理に役立ちます。
抗菌・抗炎症作用:お酢には抗菌作用があり、食材の保存に使われることが多いです。また、抗炎症作用もあり、体内の炎症を抑える効果があります。
血圧の低下:お酢には血圧を下げる効果があるとされています。これは、酢酸が体内でのナトリウムの吸収を抑えるためと考えられています。
脂肪燃焼とダイエット効果:お酢には脂肪の代謝を促進する効果があり、体内の脂肪を燃焼しやすくします。特に内臓脂肪の減少に寄与することが研究で示されています。
美肌効果:お酢に含まれるクエン酸は、体内の老廃物を排出し、新陳代謝を促進します。これにより、肌のターンオーバーが正常化され、美肌効果が期待できます。
疲労回復:お酢に含まれるクエン酸は、エネルギー代謝を助け、疲労の原因となる乳酸を分解する効果があります。運動後や疲れたときに摂取すると効果的です。

まだあった!食欲増進から食品の長持ちまでの驚きの効用

酢が健康に良いことは誰もが知っていますが、クエン酸と酢酸の作用により、さらにメリットは広がります。
食欲増進:「すっぱいものを見ただけで唾液が出てしまう」という人はいませんか?酢の爽やかな酸味には唾液や消化液の分泌を高める働きがあり、それが食べたいという気持ちを増幅させてくれるのです。
肉や魚を柔らかくする:酢にはタンパク質をやわらかくする効果があります。肉料理に酢を使うと、肉が柔らかくなります。
塩分の代用になる:塩分の取り過ぎを気にしている方は酢を料理に使うことをおすすめします。味にコクが出るため塩は少な目で十分です。
食品を長持ちさせる:酢の物やなますなど、酢を使うことで料理は傷みにくく、長持ちします。臭みやアクを取る効果もあります。またこれらの効用やメリットは加熱しても変わりません。

日本の酢文化:江戸時代の酢の普及とお寿司の誕生

日本で酢が調味料として一般に広まったのは江戸時代になってからです。酢の製法が全国各地に広まり、酢を使った料理がたくさん生まれました。その代表は「酢飯」、すなわちお寿司です。幕末になると「にぎり寿司」や「いなり寿司」が誕生し、庶民の間で大変な人気でした。

世界の酢の多様性:穀物酢とアジアの伝統的製法

酢は糖分を持つ原料で、一度「酒」にして、それらを「酢酸菌」で発酵させてつくります。それぞれの土地や風土にあった農産物を原料にしており、世界中にさまざまな原料の酢が存在します。米や小麦などの穀物を原料としてつくられる酢を「穀物酢」といい、日本をはじめ、アジア地域でよくつくられています。

お酢の代表9選!おすすめレシピを一挙公開

米酢(こめず):
特徴: 米を発酵させて作られるお酢で、まろやかでやさしい味わいが特徴です。
用途: 和食全般に使われ、寿司酢やドレッシング、煮物などに適しています。
おススメのレシピ:寿司ボウル
材料:米酢: 大さじ2、砂糖: 大さじ1、塩: 小さじ1、炊いたご飯: 2カップ、刺身(マグロ、サーモンなど): 適量、アボカド: 1個
きゅうり: 1本、海苔: 適量、いくら: 適量、ゴマ: 適量
作り方:米酢、砂糖、塩を混ぜ合わせ、温かいご飯に加えてよく混ぜる。刺身、アボカド、きゅうりを一口大に切る。酢飯をボウルに盛り、その上に刺身、アボカド、きゅうり、海苔、いくら、ゴマをのせる。

穀物酢(こくもつず):
特徴: トウモロコシや小麦、ライ麦などの穀物を原料にしたお酢で、米酢よりもさっぱりとした風味です。
用途: 多用途に使われ、酢の物やピクルス、マリネなどに適しています。
おススメのレシピ:和風ピクルス
材料:穀物酢: 1カップ、水: 1カップ、砂糖: 大さじ3、塩: 小さじ2、きゅうり: 2本、にんじん: 1本、大根: 1/2本
作り方:きゅうり、にんじん、大根を細長く切る。穀物酢、水、砂糖、塩を鍋で加熱し、砂糖が溶けるまでかき混ぜる。冷ましておく。切った野菜を密閉容器に入れ、冷ました酢液を注ぐ。冷蔵庫で一晩漬ける。

リンゴ酢:
特徴: りんご果汁を使った酢で、りんごの本場アメリカでは人気です。りんごの香りがするフルーティーな酢で、日本でも一般的になりました。甘い風味がまろやかで、野菜ともマッチします。
用途: サラダドレッシングや飲み物、お菓子作りに使われます。
おススメのレシピ: リンゴ酢と蜂蜜のドリンク
材料:リンゴ酢: 大さじ2、水: 1カップ、蜂蜜: 大さじ1、レモン汁: 小さじ1(オプション)
作り方:グラスにリンゴ酢、水、蜂蜜を入れてよく混ぜる。レモン汁を加える場合は最後に加える。冷やして飲む。

ワインビネガー:
特徴: 赤ぶどうからつくられるもので、少し渋味があり、フランスやイタリアの煮込み料理の隠し味にしたり、煮詰めて酸味をとばせば、おいしいソースも作れます。
用途: フレンチドレッシングやマリネ、ソースに使われます。
オススメのレシピ: 鶏肉のマリネ
材料:鶏胸肉: 2枚、赤ワインビネガー: 大さじ3、オリーブオイル: 大さじ3、ニンニク(みじん切り): 2片、ローズマリー: 少々、塩・胡椒: 適量
作り方:鶏胸肉を一口大に切る。赤ワインビネガー、オリーブオイル、ニンニク、ローズマリー、塩・胡椒を混ぜ合わせ、鶏肉をマリネする。冷蔵庫で1時間以上漬ける。マリネした鶏肉をフライパンで焼き色がつくまで焼く。

バルサミコ酢:
特徴: 白ぶどう果汁を煮詰め長い期間熟成させたもので、北イタリアのモデナ地方で千年以上前から作られている酢です。香りが高く、まろやかな甘みが特徴です。
用途: サラダ、肉料理、デザートなど、幅広い料理に使われます。
おススメのレシピ: イチジクとバルサミコのサラダ
材料:バルサミコ酢: 大さじ2、オリーブオイル: 大さじ2、イチジク: 4個、ルッコラ: 適量、クルミ: 適量、ブルーチーズ: 適量
作り方:バルサミコ酢とオリーブオイルを混ぜてドレッシングを作る。イチジクを半分に切る。ルッコラ、クルミ、ブルーチーズ、イチジクを皿に盛り付け、ドレッシングをかける。

モルトビネガー:
特徴: 大麦麦芽を原料にしたお酢で、独特の香ばしさがあります。
用途: フィッシュアンドチップスなど、イギリス料理によく使われます。
おススメのレシピ: フィッシュ&チップス
材料:白身魚(タラなど): 2切れ、モルトビネガー: 適量、じゃがいも: 2個
小麦粉: 1カップ、ベーキングパウダー: 小さじ1、水: 適量、塩・胡椒: 適量
油: 揚げる用
作り方:じゃがいもを細切りにして水にさらす。水を切り、ペーパータオルで乾かす。白身魚に塩・胡椒をふり、小麦粉をまぶす。小麦粉、ベーキングパウダー、水を混ぜてバッターを作る。魚をバッターにくぐらせ、油で揚げる。じゃがいもも揚げて塩をふる。揚げた魚とじゃがいもを皿に盛り、モルトビネガーをかける。

ココナッツ酢:
特徴: ココナッツの樹液を発酵させて作られるお酢で、まろやかな酸味とわずかな甘みがあります。
用途: アジア料理やドレッシング、ソースに使われます。
おススメのレシピ:ココナッツ酢とチキンのアドボ
材料:鶏もも肉: 500g、ココナッツ酢: 1/2カップ、醤油: 1/2カップ、ニンニク(みじん切り): 3片、ローリエ: 2枚、黒胡椒の粒: 小さじ1、水: 1カップ、ココナッツオイル: 大さじ1
作り方:鶏もも肉を一口大に切る。
鍋にココナッツオイルを熱し、ニンニクを炒める。鶏肉を加え、色が変わるまで炒める。ココナッツ酢、醤油、水、ローリエ、黒胡椒の粒を加えて煮込む。20-30分ほど煮る。

黒酢(くろず):
特徴: 米酢の一種で精米しない玄米を原料にして作ります。壺酢(つぼす)とも呼ばれ、コクや風味が豊かで人気です。長期間熟成、発酵させることで独特の色になり、真っ黒に近い色にまで濃くなります。
用途: 健康飲料や煮物、ドレッシングに使われます。
おススメのレシピ:黒酢の鶏肉煮
材料:鶏もも肉: 500g、黒酢: 1/4カップ
砂糖: 大さじ2、醤油: 1/4カップ、生姜(薄切り): 1片、水: 1カップ
作り方:鶏もも肉を一口大に切る。鍋に黒酢、砂糖、醤油、生姜、水を入れて煮立たせる。鶏肉を加え、火が通るまで中火で煮る。

玄米酢(げんまいず):
特徴: 玄米を発酵させて作られるお酢で、独特の香ばしさとコクがあります。
用途: 健康志向の料理やドレッシング、酢の物に使われます。
おススメのレシピ:玄米酢と豚肉の炒め物
材料:豚薄切り肉: 200g、玄米酢: 大さじ2
醤油: 大さじ2、砂糖: 大さじ1、玉ねぎ、薄切り): 1個、ピーマン(細切り): 1個
サラダ油: 大さじ1
作り方:豚肉に玄米酢、醤油、砂糖を加えて10分ほど漬ける。フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎとピーマンを炒める。漬け込んだ豚肉を加え、炒め合わせる。

酢の活用法4選: 飲み方から料理テクニック、健康を考える飲む酢の選び方まで

飲む
飲んでおいしいのはリンゴ酢などの「果実酢」です。水や炭酸で薄めて飲むとさわやかな酸味が口に広がり、気分もさわやかに。穀物酢に果実を漬け込んで、食べた後の酢も水や炭酸、サイダーなどで薄めて飲めば、フルーティーな清涼感があり、とてもおいしいドリンクになります。ただ原液のまま飲むのは危険です。胃の粘膜が傷ついてしまいます。必ず薄めて飲んでください。
漬ける
大根やキュウリ、ニンジンなどの野菜を切って甘酢に漬けておくだけで、手作りのピクルスができあがります。酢と野菜の食物繊維、ダブルで摂取でき、健康効果が倍増します。保存も可能なのでとても便利。サラダ代わりにお楽しみください。


かける
オリジナルドレッシングの材料として欠かせません。ごま油やオリーブオイルと混ぜるだけでできますが、醤油やゴマ、すりおろした玉ねぎやダイコン、みりんや砂糖、わさび、ショウガなどの調味料…。ふだん冷蔵庫にあるものでおいしい手作りドレッシングの完成です!
飲む酢の落とし穴
料理や調味料にも使える酢ですが、摂取するにはやはり「飲む」のが一番簡単です。最近はさまざまな酢の飲料が売られています。ただ気になるのは糖分の多さです。飲みやすいように加工するため、糖分もかなり入っています。野菜ジュースしかり、体に良いとされるものでも、大手のメーカーはどうしても砂糖をたっぷり入れて作ります。「甘い」=「おいしい」のではなく、「体にいい」=「おいしい」のです。購入の際は成分表をしっかり見てください。

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