ドイツで生まれアメリカ経由で日本に来て、どんなふうに育った?

ドイツで生まれアメリカ経由で日本に来て、どんなふうに育った?

もはや「日本食」!? 日本で発展した三大洋食の代表「ハンバーグ」

「カレー」「スパゲッティー」「ハンバーグ」と言えば、高度成長期に日本で普及・発展した三大洋食ではなかろうか。若いころは「新人類」と呼ばれた還暦間近の筆者の世代は、この3つの食べ物と成長を共にしてきたと言っても過言ではありません。中でもハンバーグは、それまで魚と野菜が中心だった我が家の食卓に「肉」が加わったことで、見ただけでも唾液腺が反応するほど、憧れの食べ物でした。

ドイツで生まれアメリカ経由で日本へ

ハンバーグは18世紀にドイツの港町である「ハンブルグ」で生まれました。当時は現在の日本のハンバーグとは異なり、生肉を細かく切って、玉ねぎや胡椒など、野菜や香辛料を混ぜて焼く料理でした。日本へはアメリカを経由して伝わりましたが、アメリカでは牛肉の赤身部分を多く入れて薄く硬めに作り、パンにはさんで食べる「ハンバーガー」が主流で、アメリカ英語には「ハンバーグステーキ」はありません。なので、これもまた日本のハンバーグとは一線を画しています。

 

「つなぎ」を混ぜて独自の進化

日本のような箸でも切れるほどの柔らかな「ハンバーグステーキ」は、肉の脂身を混ぜ、パン粉や卵の「つなぎ」を多く入れて作るもので、日本人が独自に開発したものです。つなぎは当初、少ない肉で多く作る「かさまし」が目的でしたが、結果柔らかくジューシーに仕上がることで、この調理法が定着しました。

「合い挽き」使っていいとこ取り

使用する挽肉についても、豚肉でもない、牛肉でもない「合い挽き」が多く使用されます。融点の低い豚肉の脂身はハンバーグをふっくらジューシーにしてくれます。また牛肉の赤身は旨味を濃く、食感を強くしてくれます。日本のハンバーグは豚肉と牛肉の「いいとこ取り」しているのです。カレーやスパゲッティーと同様、日本人は海外の食文化をアレンジする“天才”です!

 

弱火でじっくり時間をかけて

コロッとした形のハンバーグは焼き方にコツを要します。表面は焦げて中は半生という失敗がよくあるからです。脂がはじける音が聞こえてきたら弱火にしてひっくり返し、これを2、3回繰り返してじっくり焼きましょう。返す際は崩れないよう、箸ではなくフライ返しを使用してください。焼けたかどうか、中身を箸で割って確かめる方もいますが、肉汁がこぼれてしまいます。心配ならば、仕上げに電子レンジを使うのもいいと思います。

さて当サイト「食ベレア北海道」では北海道の大地でのびのび育った元気なウシやブタの肉で作ったハンバーグを取り扱っています。超レアなエゾシカ肉のハンバーグもあります。ページをじっくり読んで好みのハンバーグをお買い求めください。

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