タラバガニは「鱈場蟹」 タラと仲が良い?
タラバガニ
茹でると赤くなるカニ。その華やかさから、年末年始の食卓には欠かせない食材です。その中でも大きくて食べ応えがあり、美味しくて、申し分がないのがタラバガニではないでしょうか。今回はタラバガニについて詳しくお伝えします。
食べるべきか食べないか、それが問題
まず最初に、日本で売られているタラバガニの大半は輸入品です。残念ながら日本の漁業海域で獲れるタラバガニは資源がほとんど枯渇してしまいました。輸入先はロシア、アメリカが大半を占め、輸入している業者の多くは北海道にあります。国際情勢が不安定な昨今、価格が急騰し、恐ろしく高級食材になってしまうか、さらには獲れなくなって輸入すらできなくなるか、そんな時代が来ないとも限りません。
タラバガニの「タラバ」は「鱈場」
タラバガニは足の数がはさみを入れて8本。厳密に分類するとカニではなくヤドカリの仲間です。つまり、宿を借りないヤドカリということです。生息海域は北海道以北のオホーツク海、ベーリング海、アラスカ沿岸などの冷たい海に住んでいます。また「タラバ」は「鱈(タラ)場」、つまりタラが生息している海域に生息しているのでこの名がつけられました。タラは水深の深いところにいる魚なので、タラバガニも水深100~350メートルほどの深い海底に住んでいます。
命がけの漁獲
漁獲方法は主にかご漁です。巨大なカニかごを海底に沈め、クレーンで引き揚げます。冬のベーリング海は波が高く、海は荒れています。動画配信サイトでも漁獲の様子を見ることができますが、命がけと言ってもいいほどハードな漁です。常に危険と背中合わせの豪快な漁法です。
オスの方が大きくて美味
タラバガニは1匹のままではあまり売られていません。茹でて半分にし、足だけをラッピングして売っているのがほとんどです。スーパーで買うときは、はさみは右側が大きいので、右側の足を買うと、ちょっと得した感じがします。オスメスが判別できるのであれば雄の方が大きくておいしいのでおススメです。ふんどし(お腹の部分)が丸みを帯びているのがメス、三角形がオスです。
茹でてあればそのまま解凍して食べて
食べ方はほかのカニに比べると大きいので簡単です。足を関節から折ってキッチンバサミで切り開くと身を取り出せます。切るときは赤い部分は硬いので白い部分にハサミを入れてください。カニのはさみは硬いので切れません。関節から折って割り箸などで押し出せば身が出てきます。
当サイト「食ベレア北海道」でもおいしいタラバガニを扱っています。年末年始の食卓にいかがですか?
旨味もボリュームもたっぷり!