絶対外さない!魅力がいっぱい北海道チーズの種類と選び方

絶対外さない!魅力がいっぱい北海道チーズの種類と選び方

北海道は、日本でも有名なチーズ生産地のひとつで、さまざまな種類や味のチーズがあります。広大な土地と清潔な水源を持つ北海道には、チーズをはじめ乳製品業界における優れた生産環境があります。

チーズは大きく分けて、ナチュラルチーズとプロセスチーズの2つに分類することができます。

このコラムでは、豊かな味わいと質の良さで知られる「チーズ王国北海道」の代表的なチーズを紹介していきます。

ぜひ、お好みのチーズを見つけてみてください。

北海道のチーズ 種類その1 ナチュラルチーズ

ナチュラルチーズは、牛乳や羊乳、山羊乳などから生産された天然のチーズのことを言います。

加熱処理や化学処理を行わず、殺菌した乳に乳酸菌を働かせ、レンネット(凝乳酵素)など自然の凝固剤でつくられています。風味や栄養価が高く、食感の豊かさも特徴です。

ナチュラルチーズには、フレッシュ・白カビ・青カビ・ウォッシュ・シェーブル・セミハード・ハードの7つのタイプがあります。

また、ナチュラルチーズは加熱しても風味が損なわれにくく、ホットサンドやパスタなどに使用してもおいしく召し上がれます。

熟成させない「フレッシュタイプ」

フレッシュチーズは、牛乳を原料とした新鮮なチーズで、熟成させずにつくりたての風味を楽しむチーズです。

北海道のフレッシュチーズは、北海道の豊かな自然環境で育まれた乳牛から採れたものを使用しています。

水分量が多く、クリーミーで柔らかい口当たりが特徴です。

また、ミルクの香りと爽やかな酸味があり、モッツアレラチーズやカッテージチーズ、リコッタチーズなどが代表的です。クリームチーズもフレッシュタイプに含まれます。

フレッシュチーズは、アーモンドやハーブ、フルーツなどとも相性が良く、また、料理にも使いやすいので、スイート系のデザートからサラダやパスタなど幅広い料理に活用されています。

北海道のフレッシュチーズは、その美味しさと品質の高さから、国内外で愛されています。

白いカビで覆われた「白カビタイプ」 

表面が白いカビで覆われているチーズです。

表面に白カビを植え付けて乳酸菌と一緒に熟成させているので、独特の風味があります。熟成が進むにつれて中がクリーム色になり、加熱しなくてもトロリとしています。

北海道の白カビチーズは、北海道産の新鮮な牛乳を使用してつくられる、クリーミーでまろやかな味わいが特徴です。カマンベールチーズやブリーチーズなどが代表的です。 

一般的には柔らかめのテクスチャーで、食感がとても滑らかです。単体で食べたり、ワインやビールなどお酒と合わせて楽しむこともおすすめです。また、サラダやパスタ、ピザなどにトッピングしてもおいしく召し上がれます。 

通称ブルーチーズ「青カビタイプ」 

青カビチーズは、通称ブルーチーズとも呼ばれるチーズです。

白カビタイプ同様、カビを使って熟成させるのですが、表面ではなく内部に青カビを植え付けて乳酸菌と一緒に熟成させます。

北海道の青カビチーズは、北海道産の新鮮な牛乳を使用し、熟成期間中に北海道の気候風土によって独特の風味が生まれます。また、青カビによって発生するペニシリン酸が含まれ、健康にも良いとされています。

青カビチーズは、強烈な風味、濃厚な味、強い塩味でクリーミーな味わい、大理石のような模様の切り口が特徴です。ゴルゴンゾーラなどが代表的です。

ワインと相性も良いチーズとしても知られています。

塩水やお酒で洗いながら熟成させる「ウォッシュタイプ」 

チーズの表面を塩水やその土地のお酒(ビール・ワイン・ブランデーなど)で何度も洗いながら、内側から熟成させるチーズです。

チーズの表面に洗浄菌を塗布し、定期的に洗浄することで、独特の風味や味わいを生み出します。

中はクリーム色でマイルドな味わいですが、表面は強烈な香りがあります。エポワスやマロワルなどが代表的です。

北海道は、新鮮な牛乳と同様に、その土地のお酒も豊富です。地域オリジナルのウォッシュチーズも各地でたくさん生産されています。

ヤギの乳からつくられる「シェーブルタイプ」 

フランス語で“山羊(ヤギ)”意味するシェーブル。その名の通り、山羊乳でつくられたチーズで、牛乳からつくるチーズよりも歴史が古いと言われていますが、生産量・流通量が少ない希少価値の高いチーズです。

崩れやすく柔らかく、山羊特有の強い風味があります。つくりたてから完熟するまで、その時々で変わる風味や味わいを楽しめるのもシェーブルタイプの特徴です。

そのまま完熟させたものの他に、黒い炭がついたものや白カビを表面に植え付けたものなどがあり、種類によって異なる熟成度合いを楽しめるのも魅力のひとつです。

北海道には、飼育するヤギから絞った乳を使ってつくる栄養満点のシェーブルチーズがあります。

ワインや白いパン、フルーツなどとのペアリングがおすすめです。

プレスして水分を取り除いた「セミハードタイプ」 

セミハードタイプのチーズは、チーズを凝乳酵素で固めた後、プレスして水分を38~46%と少なくした硬く弾力のあるチーズです。

ナチュラルチーズの中では、保存性が高く、比較的クセがないので食べやすく、日本でも人気のあるタイプのチーズで、ゴーダチーズやマリボーチーズなどが代表的です。

熟成期間は製造後、3ヵ月~1年くらいで、熟成が進むにつれて色が濃くなります。食べ頃が長く続くのも特徴です。

濃厚な味わいや風味があり、スライスしたり、サンドイッチやパスタの具材にも適しています。また、赤ワインやビールとの相性も良く、おつまみとしても楽しめます。

年単位の長期熟成「ハードタイプ」 

セミハードハイプのチーズよりも、さらに水分を少なくしたチーズです。水分が38%以下で、ずっしり重みがあります。

熟成期間は6ヵ月以上、長いものでは3年なんてものもあります。チェダーチーズやパルメザンチーズなどが代表的です。

北海道のハードタイプのチーズは、非常に濃厚で濃い味わいが特徴です。このチーズは、牛乳を煮詰めてからカルシウム塩を添加し、さらに圧縮してつくられます。そのため、非常に濃厚な味わいがあり、噛むほどにコクが増していきます。

また、北海道の厳しい寒さにより、乳製品が濃く、風味が豊かになると言われており、北海道産のハードタイプのチーズは、他の地域のものとは一線を画す味わいがあります。

セミハードタイプ同様、熟成がおだやかに進むので、食べ頃が長く続くのも特徴です。

北海道のチーズ 種類その2 プロセスチーズ 

ナチュラルチーズ同様、北海道では、プロセスチーズの製造が盛んに行われています。

プロセスチーズは、一種類または数種類のナチュラルチーズに乳たんぱく質や乳脂肪を加え、加熱して溶かし、乳化剤などを加えて混ぜ合わせたものを言います。

製造工程や材料の配合によって、味や風味が異なります。スライスチーズや6Pチーズ、キャンディーチーズ、ブロックタイプのチーズなど、さまざまな種類があります。

北海道のプロセスチーズは、豊かな牧草地で育てられた牛の乳を使用し、高い品質で知られています。また、北海道の冷涼な気候が、チーズの熟成に適しているため、味わい深いプロセスチーズが生産されています。

多くのカフェやレストランなどでも使用されており、北海道ならではの美味しい料理を提供するのに欠かせない食材の一つとなっています。

試してみたい!北海道のフレッシュタイプのチーズ2選 

【チーズ工房NEEDS】
サラダ感覚で楽しめるモッツァレラチーズ
 

「モッツァレラチーズ」100g 

北海道幕別町の新田牧場の新鮮で良質な牛乳を主原料に、ミルクの味をそのまま残したモッツァレラチーズです。熟成させていないフレッシュタイプのチーズは、トマトや生ハムと相性が良く、サラダ感覚で楽しめます。

チーズが水に入っているので、水分を保ったジューシー感も魅力です。新鮮なうちにお召し上がりください。 

意外なところでは、わさび醤油と合わせてもおいしく、もちろんピザにも最適です。

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【さらべつチーズ工房】ふわふわ柔らかいフレッシュチーズ 

「スノーホワイト」80g 

クリームチーズのデザートのような、ふわふわ柔らかいフレッシュタイプのチーズです。

フランス「サン・マルスラン」の製法でつくられており、ヨーグルトのように少し酸味があり、ふわっとした口どけ、濃厚さがあります。チーズ特有のクセも少なく、雪のように可愛らしいと評判です。 

はちみつやジャムを添えても美味しく食べられます。チーズが苦手な方も、是非お試しください。 

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試してみたい!北海道の白カビタイプのチーズ2選

ふらの農産公社
フランス産のブリー・ド・モーがモデルのふらのチーズ

メゾン・ドゥ・ピエール」100g 

フランス産のブリー・ド・モーをモデルにつくられた、口当たりの良い、クリーミーな白カビタイプのチーズです。

日々熟成が進むので、食感や味の変化の過程を楽しむのもおすすめです。

賞味期限4~5週間前だと少し硬めでフレッシュな味わい、賞味期限一週間前だとトロリとした食感、豊かな旨みを感じられます。そのままおつまみとしてお召し上がりください。 

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広内エゾリスの谷チーズ社
JAL国際線ファーストクラスの機内食に採用実績あり 

「コバン」150g   

JAL国際線ファーストクラスの機内食にも採用された、白カビタイプのチーズです。

クセが少ないやさしいミルク風味なので、チーズ好きはもちろん、普段あまりチーズを食べないという方からも人気のあるチーズです。

柔らかめなので、パンに塗って食べるのもおすすめ。ドライフルーツやナッツとの相性もバツグンです。

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試してみたい!北海道の青カビタイプのチーズ2選

【さらべつチーズ工房】
十勝ナチュラルチーズコンテストで優勝の実力

「きまぐれブルー」(280~295g) 

十勝ナチュラルチーズコンテストで優勝したこともある、さらべつチーズ工房一番のおすすめチーズ、本格的ブルーチーズです。

ブルーチーズ独特の複雑な風味に加え、さらべつチーズ工房ならではのコクと旨味がぎゅぎゅっと凝縮された絶品。

やみつきになる方も多く、ブルーチーズが苦手という方でも「これはおいしい!」と絶賛するそうです。

そのままお召し上がり頂いても美味しく味わえますが、お肉料理のソースなど様々な料理にお使い頂けます。今まで食べたブルーチーズとは一味違う一品です。 

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ニセコチーズ工房
国内外数々のコンテスト受賞歴がある日本を代表するチーズ

「ブルーチーズ二世古 空【ku:】」100g 

JAPAN CHEESE AWARD2016年、2018年、2020年の3大会連続、最優秀部門賞受賞。World Cheese Award2019(世界コンテスト) 銅賞受賞の、日本を代表するチーズです。JAL国際線ファーストクラス機内食の採用歴も多数あります。 

穏やかな青カビに爽やかな苦味、ナッツのような風味が特徴です。

一般的なブルーチーズと比べて少し硬めのテクスチャーなので、フォンデュやラクレットなど溶かして食べる料理で召し上がるとより一層おいしいと評判です。

お酒との相性もよく、ポートワイン、シェリー酒、甘めの白ワイン、その他甘いお酒、赤ワインとよく合います。 

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試してみたい!北海道のウォッシュタイプのチーズ2選

十勝品質事業協同組合
北海道十勝ならでは
モールで磨き上げ

「十勝ラクレット モールウォッシュ」150g 

「モール泉」を用いて磨き、ひとつひとつ丁寧に熟成したウォッシュタイプのチーズです。

芳醇で香り高い優しく、まろやかな味わいに仕上がっています。海外のウォッシュチーズに比べ、クセがなく食べやすいことも特徴です。 

熱でトロトロに溶かし温野菜やパンなどにかけて食べるのがおすすめ。

チーズトーストやハンバーグ、グラタンなど、溶けるチーズの要領でお使いいただくと、より高い風味をお楽しみいただけます。

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十勝野フロマージュ
十勝産の白ワイン「ナイアガラ」の爽やかな香り

「十勝野ワインウォッシュ」120g 

健康な牛の新鮮な生乳でつくったカマンベールチーズの表面を十勝産の白ワイン「ナイアガラ」で洗って熟成させました。

ナイアガラの甘口ワインの風味がチーズ全体になじみ、チーズの旨味と爽やかなワインの香りが口いっぱいに広がります。クセが少なく食べやすいウォッシュチーズです。 

乳酸菌が生きているチーズのため、日が経つにつれて熟成が進みます。お好みの熟成具合でお召し上がりください。

食べる30分~1時間くらい常温に戻していただくとチーズ本来の味と香りが楽しめます。 

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試してみたい!北海道のシェーブルタイプのチーズ2選

【十勝千年の森キサラファーム】
表面に炭をまぶしたシェーブルチーズ
 

「十勝シェーブル・炭」100g  

ヤギ乳100%を使用した酸凝固タイプのシェーブルチーズです。

表面に炭をまぶすことで、酸を中和しマイルドな味わいに仕上がっています。

熟成期間は約7日~10日で炭と酵母が馴染み表面が乾燥し始めたら包装。開封後一週間まではあっさり食べやすく、2週間以内で徐々にコクが出てきます。3週間以内は、シェーブル本来の風味が楽しめます。 

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【十勝千年の森キサラファーム】
牛乳とヤギ乳を8:2の割合でブレンド
 

「トゥレプ」100g  

牛乳8割・ヤギ乳2割の混乳でつくったセミハードタイプのシェーブルチーズです。第7回オールジャパンナチュラルチーズコンテストで優秀賞を受賞しました。

熟成期間は3ヵ月以上で、表面はしっかりしていますが、中はやわらかめの食感。 

そのまま食べてもおいしいですが、小さくカットしてサラダに入れたり、サンドイッチの具材にもおすすめ。パンに乗せて焼くのもおいしいですよ。 

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試してみたい!北海道のセミハードタイプのチーズ2選

【あしょろチーズ工房】
約3ヵ月の熟成期間を経た絶妙な味のバランス
 

「結」100g 

約3ヵ月熟成させる事で旨み・酸味が絡まり、ナッツの風味も感じられるという、絶妙な味のバランスが取れたセミハードタイプのチーズです。

土地・人・牛すべての縁が結ばれてできたという意味を込めて「結」と名づけられました。

そのままカットしてワインなどのお供にぴったりです。熱に溶けるのでトースターでパンの上にスライスして焼いても美味しくいただけます。 

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【半田ファーム】中はねっとり柔らかで、マイルドな味わい 

「オチャード」100g 

加熱タイプのプレスチーズ です。

表面を乾拭きしながら約3ヵ月熟成させたセミハードタイプのチーズ。表皮は乾いていますが、中はねっとり柔らかで、マイルドな味わい。

味がしっかり食べやすいオールマイティーなチーズです。

サンドイッチなどにそのまま挟んで食べてもおいしく、熱で溶かすとコクが出るので、パンにのせてトースターで焼くのもおすすめです。

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試してみたい!北海道のハードタイプのチーズ2選 

【さらべつチーズ工房】12ヵ月以上の長期熟成期間、
深い味と強めの香りを閉じ込めた 

「酪佳(らくか)」(285~300g)  

洞爺湖サミットで提供、JAL国際線ファーストクラス機内食採用の長期熟成ゴーダチーズです。

北海道十勝・更別村の新鮮な牛乳を自家培養の乳酸菌で発酵しています。

豊かな自然に恵まれた十勝の風土で12ヵ月以上の長期熟成期間を経て、深い味と強めの香りを閉じ込めたハードタイプのチーズは、国内外で高い評価を得ています。 

薄くスライスしてお召し上がり下さい。また、すりおろしてリゾットやパスタにもよく合います。 

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【しあわせチーズ工房】
味・香りが良く発酵する力も強い「旬」の生乳を使用
 

「幸」100g 

World Cheese Awards2022にて、スーパーゴールド受賞のハードタイプのチーズ。

足寄町「ありがとう牧場」の放牧時期(5月~11月くらい)のみの牛乳でつくられる長期熟成のチーズです。

この時期につくられる生乳は、味・香りが良く発酵する力も強いと言われており、まさに「旬」。チーズの味をよりおいしくさせます。

ミルクの甘み、ナッツやキャラメルのような香ばしさが特徴です。 

薄くスライスしてそのまま食べるのはもちろん、サンドイッチやパンに乗せて焼いたり、チーズフォンデュにするのもおすすめです。外皮(リンド)は取り除いてお召し上がりください。 

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種類も味も豊富な北海道のチーズ

以上、チーズの種類と北海道のおすすめのチーズを紹介してきました。
気になるチーズは見つかったでしょうか?

広大な土地と豊かな自然に恵まれた北海道は、酪農が盛んです。チーズの原料となる生乳生産量は、全国の50%以上を占めています。

チーズの種類は実に1000種類以上あると言われており、製法によって味や香り、食感が全く異なります。

種類によって相性の良いお酒やおいしい食べ方もさまざまです。

特徴を知り、自分好みのチーズをぜひ楽しんでみてください。

食べレア北海道では、
北海道のおいしいチーズをたくさん取り扱っています。

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