春だ!キャンプの計画をたてよう!!
キャンプシーズン到来
桜前線が北上し始めると、いよいよ本格的なキャンプシーズンがやってきます。この季節をうずうずして待っていた人も多いのでは。近年のキャンプブームで人気のあるキャンプ場はすでに予約でいっぱいのところもあります。今回はキャンプ初心者の方へ、失敗しない情報をお届けします。
予約は必ず取るべし!
予約は取っていく方が安心です。特に家族連れなら絶対に必要です。飛び込みで行っても、空きがなければ別のキャンプ場まで距離、時間がかかるので、移動に疲れてしまい、テンションが落ちます。予約なしで利用できるフリーのキャンプサイトはソロには向いていますが、ファミリーには不向きです。いい場所は「早い者勝ち」「陣取り合戦」です。焚火や調理などにはある程度の広さが必要ですが、確保できなければとても窮屈なキャンプになります。
自分たちに合ったキャンプ場を選ぶべし!
キャンプ場にはそれぞれ特徴があります。川が近くを流れている、湖に面している、温泉が近くにある、シャワーの設備がある…。自宅からの距離や途中にある施設、スーパーやコンビニとの距離、管理棟で何を販売しているか、営業は何時までか、などもチェックしてください。人気の高いキャンプ場は混雑は覚悟してください。混雑や騒音を避けたいのならば人気のキャンプ場は避けた方がいいです。
天候より「風」を気にかけるべし!
新品のテントは公園でリハーサル
地震、雷、火事、強風。キャンプの大敵は「風」です。気温や雨は対策を講じればクリアできますが、風は対策が難しいので、事前に予報をしっかりチェックが必要です。強風の中でのテントの設営は大変です。新品のテントならば必ず近くの公園などで、設営とたたみ方の方法を確認しておく必要があります。現場で手こずればテントを張るだけで疲れてしまいます。正しく張らなければ強度も弱まるので、しっかりマスターしておきましょう。ちなみに台風が接近していれば、キャンプは断念してください。悲惨な思いをするだけです。
「火の粉」の飛散は悲惨な結果を招く
火の取り扱いにも注意してください。焚火の場合は「火の粉」が風下に飛びます。山火事だけではなく、「お宅の火の粉でうちのテントに穴が開いた」というトラブルも起きます。強風下の焚火は火が風にあおられ、燃えすぎて危険です。
バーナーと炭火で調理可能
さらに固形燃料やアルコールストーブは強風の中では使えません。使えるのはガス、ホワイトガソリンなどを燃料とするバーナー、そして炭火です。いずれも「風よけ」の対策が必要です。防風対策をしなければ熱は風下に向かうので、熱効率が下がります。バーナー系は鍋やフライパンを使って煮炊き調理、炭火はバーベキューが可能です。
飛ばされぬように対策
風は必ずしも一定の方向から吹くとは限りません。風が巻いているときは突然逆からも吹いてきます。テントの入り口は常に閉めておく必要があります。調理の際はビニールなどのゴミが飛ばされます。固定したゴミ箱(袋)を用意した方が無難です。飛ばされたビニール袋を追いかける姿は滑稽です。また紙コップなどの食器類も飛んだり倒れたりしないよう対策が必要です。テーブルや衣服が汚れる、お酒が地面に飲まれるのWショックです。
夜中の緊急避難先は車です
夜中に急に風が強く吹き始め、テントが風にあおられれば、恐怖心と騒音でなかなか寝付けません。それに雨も降りだしたら最悪です。今のテントはちょっとやそっとの風では壊れません。中に人が寝ていれば飛ばされることもありませんが、眠るのは難しいです。「もうダメだ!」と判断したら、車へ避難してください。そのときはテントが飛ばないようペグは固定したままで、テントを地面につぶしておけば概ね大丈夫です。車は雨も風も防げるので安心です。車中泊というのも、悪くないです。
冷蔵保管を確保すべし!
2泊3日のキャンプでは、出発の前日に買った食材は3日後に食べることになります。いくら高価なクーラーボックスに保冷剤を入れたとしても3日たてば常温になってしまいます。移動の際にはスーパーやコンビニで補充用の氷を購入しましょう。氷を多めに確保すれば、水割りやロックなど、飲み物にも利用できます。また味付け肉やレトルトカレー、真空パックしてある食材は冷凍しておけば保冷剤になり、解けたら食べるというのもグッドアイディアです。
常温でも保管できる食材を利用すべし!
湯煎するだけで食べられる調理済みの食品は常温でもあるていど日持ちします。スーパーでは冷蔵の棚に置いてありますが、調理してあるハンバーグなどの加工肉は常温でも数日はOKです。魚の場合は刺身はNGです。キャンプには絶対に不向きです。一夜干し(真空パックしたもの)か味噌や粕に漬けた味付けの切り身魚は比較的日持ちします。生の貝類は傷みが早いので、食べるとしたら初日の夜に食べてしまうのが賢明です。
レトルトもうまく取り入れるべし!
調理は楽しいものですが、レトルトが重宝します。生鮮とレトルトをうまく組み合わせて、前半は生鮮、後半はレトルトといった献立がおススメです。連泊だと疲れが出てくるので、「手抜き」も必要です。その際、普段食べるレトルトではなく、キャンプではワンランク上のレトルトで特別感を味わってください。
周辺の情報も入手すべし!
キャンプは単にテントに泊まって野外料理を楽しむだけではありません。ふだんの便利な生活から離れ「非日常」を楽しむものです。スマホなどは極力使用せず、自然を満喫しましょう。そのために整備された散策路や軽登山ができる山があるか、釣りやカヌー、ボートが楽しめる川や湖があるか、レンタルの自転車、サイクリングコースがあるかなどの情報は大切です。キャンプは意外と暇なものです。だらだらと時間を過ごすことがないよう、ちゃんと下調べして計画をたててください。
ソロの楽しみ方は十人十色
最近はソロキャンパーも増えました。かつては「友達がいない」「変わったヤツ」「怪しい」など、偏見の目で見られていましたが、最近は「孤独を楽しむ」「思いに耽(ふけ)る」「自由でいい」など、肯定的にみられるようになりました。「買ったばかりのグッズを試してみたい」というアドベンチャータイプ、「おしゃれにキャンプサイトを彩りたい」というミーハータイプ、「サバイバル的に楽しみたい」というワイルドタイプなど、ソロキャンパーのタイプはさまざまです。
ソロのおすすめは「ミニマム」で
私が実践しているソロキャンプは「ミニマム」です。小さなテント、小さな焚火台、調理不要の食材(レトルトor炭焼き)など、リュックに収まる程度の必要最小限の装備です。ただ食べ物と飲み物だけはふだんよりいいものを用意します。家で1人でいいものを食べるのは、むなしい限りですが、自然の中で食べれば、俗世から離れてこっそり楽しむ至福のひと時になります。
さて食の通販サイト「食ベレア北海道」にもキャンプに打って付けの食材がいっぱいあります。商品数は1200以上あり、肉や鮮魚などジャンルごとに抽出できるので選びやすいです。好みの食材がきっと見つかりますよ!