【ジビエ初心者向き】鹿肉の特徴とおすすめの料理を解説
「鹿肉のジビエ料理ってどんな味なんだろう?」
「自宅で料理できる手頃な鹿肉ってあるのかな?」
鹿肉は高級牛肉の赤身のような旨味と食感を持つ肉で、ノーベル賞受賞者が列席する晩餐会のメインディッシュとして振舞われることはよく知られています。
今回は大自然の中に生息する「シカ」のジビエについて深掘りします。
【鹿肉の専門家】動画で鹿肉の特徴、おいしい時期などを解説
北海道新得町で鹿肉を扱う上田精肉店
上田隆史さんに鹿肉の特徴、おいしい時期などを鹿肉を初めて食べる方にもわかりやすく解説いただきました!
十勝の新得町にある、シカ肉の美味しさを全国に広めた上田精肉店。現在では、有名レストランやホテルからの受注も多く、全国の玄人(くろうと)にも一目置かれる人気の精肉店です。
店で提供されている商品はどれも3代目代表の上田さんが厳しい目で吟味した確かな味のものばかり。50年以上続く肉屋の貫禄の商品はどれも最高級品です。
栄養豊富でヘルシーな鹿肉
鹿肉は高たんぱく低カロリーのヘルシーなお肉で、体型や健康に気を使われている方に優しい食材です。
タンパク質は牛肉の約1.3倍、カロリーは豚肉の約半分、鉄分は100gで一日に必要な量の約30%が豊富に含まれています。
鹿肉を食べるなら簡単なステーキ、焼肉がおすすめ
シカ肉を食べるのならば、おすすめはやはりステーキ、焼肉です。
鮮度のいいものは塩・胡椒だけでいただけば、野性味あふれるシカ独特の上品な旨味をストレートに堪能できます。
もちろんタレやソースで味付けしても、シカの旨味はしっかりと主張してきます。
部位によって赤身、脂身のバランスが違ってきますが、天然の餌から得られた脂身は大自然の風味を豊かに含み、鍛え抜いた筋肉の赤身には、しっかりとした歯ごたえと、噛むごとににじみ出るシカ独特の味を満喫できます。
美味しいのは秋
残念ながら、エゾシカの肉はいつも同じ味ではありません。
季節により食べる餌の種類や量の違いや、発情期には独特の匂いを放つことも原因です。
エゾシカを美味しく食べられるのは自然の恵みを存分に蓄えた「秋」だけ。
お家で食べられるおすすめの鹿肉をご紹介
ステーキ
ジビエの醍醐味は旨味が濃い赤肉(筋肉)です。
野生で育つシカは筋肉が発達しており、部位の中でもモモが最も筋肉が発達しています。
モモ肉のステーキは柔らかく野性味あふれる旨味が凝縮されています。
ステーキで食べるなら、モモ肉をおすすめします。
焼肉
ジビエの臭みを消し、旨味だけを味わいたいのならばタレ漬けの焼き肉がおすすめです。
処理をしっかりすれば臭みは大抵残りませんが、多少は独特の香りがします。
ジビエ特有の香りが苦手という人は味付けの焼き肉が◎。
ハンバーグ
シカ肉のハンバーグもおすすめの1つです。
挽肉にすることでジビエ感が増幅し、濃厚なシカ肉の味と香りを楽しめます。
部位を限定しないのでリーズナブルな価格というのもうれしいです。
鹿肉はジビエ初心者向き
シカ肉はジビエの中でも、最も多く食され、クセや臭みが少ないので、ジビエ初心者に向いています。
まずシカ肉を食べてみて「おいしい」と感じた方は、ジビエファンの将来性ありです。
ぜひ自然が生み出した野生の味にトライしてみてください。