【保存版】豚汁の魅力と簡単な調理テクニック
寒くなると無性に豚汁が食べたくなるという人も多いはず。豚汁は簡単にできて美味しくて栄養のバランスがいい、冬にピッタリの汁物です。よく冬になると「鍋料理」がもてはやされますが、豚汁も列記とした鍋料理だと思いませんか?本稿では豚汁の魅力と手抜きで作れる方法を解説します。
体温まる!三位一体の豚汁の美味しさ
豚汁の魅力は何といっても多彩な野菜から出る出汁と豚肉の脂身のコク、味噌の風味。正に三位一体となった傑作料理です。野菜は種類が多いほど立体的な味わいになります。欠かせない具は生姜とゴボウです。この2つは体を温めてくれる豚汁に必須です。肉は手ごろな切り落としが最適です。バラ肉がおススメですが、赤身が多い肩肉、モモ肉の切り落としの場合はさらに小さめに、一口サイズに切っておくとよいでしょう。
豚汁に最適な野菜と下ごしらえのコツ
野菜は生姜とゴボウのほかに、椎茸、玉ねぎ、長ネギ、ニンジン、ジャガイモ、シメジ、大根、これぐらいあれば十分です。ゴボウは土をたわしで落とし、皮を剥かずアク抜きもしません。玉ねぎは筋に沿って切ってください。ジャガイモは煮崩れしにくいメークインが最適です。ニンジンと大根は火が通りにくいので5ミリぐらいに薄目に切ってください。
豚汁を簡単に美味しく作る裏ワザとは!
下ごしらえが終わったら、これらの野菜(生姜を除く)で温野菜を作る要領で電子レンジにかけます。えっ!と驚く方もいるかもしれませんが、鍋で煮るより圧倒的に時間短縮ができます。さらに煮る過程で出るアクを取り去る手間も省けます。
野外でも調理可能な手抜き豚汁の調理法
この後、鍋の調理に移りますが、レンジにかけた野菜をジッパーに入れて持ち出せば、キャンプなど野外でも調理が簡単にできます。鍋にお湯を沸かし、みりんと味噌、味噌は白味噌、できれば白麹味噌を溶かし、野菜と豚肉を投じます。白麹と豚肉のマッチングはピッタリです。切り落としの肉はちゃんとほぐして入れてください。
お肉はやわらかく!余熱で火を通す理由
具材を入れると鍋は一旦静かになります。再度グツグツ言い始めたらここで生姜を入れます。生姜は食べられるよう、すらないで皮ごと1~2ミリにスライスしてたっぷり入れます。2、3分煮込んだら蓋をして火を止め、常温になるまで一旦冷まします。肉は硬くならないよう、余熱で火を通します。
冷ますことで味が浸みこむ:旨味の交換
この「冷まし」がとても重要なポイントになります。できたてをすぐに食べると、具材個々の味わいは楽しめても、旨味に奥深さが感じられません。冷ます過程で、具材から出る旨味が味噌汁を介してほかの具材に浸みこむのです。鍋の中ですべての具材の旨味が行き交い、グンと深みを増します。この旨味の交換こそが、すべての日本料理に共通する基本です。ここは我慢して冷めるまで待ってください。
具の継ぎ足し厳禁:1杯ずつ完食してから
食べる直前に再度火にかけます。好みによって一味、七味を振りかければ、さらに体がポカポカしてきます。食べ方にルールはありませんが、お椀に残った汁に具を継ぎ足すのは避けてください。1杯ずつ完食してからお替りするのが正しい食べ方です。
お腹を満たす鍋用ラーメン:最後の一滴まで堪能
さらにお腹を満たしたいという方は、豚汁ラーメンが最高です。通常の半生麺だと汁がとろみを帯びて、味が落ちてしまうので、粉の付いていない鍋用の乾麺を使います。豚汁で食べるラーメンはいろいろな出汁がバランスよく効いていて、ラーメン店顔負けの味です。せっかくのおいしい汁です。最後の一滴まで無駄にすることなく堪能しましょう。味もお腹も満足できる豚汁ラーメンです。
まとめ:味も栄養もバランス取れた豚汁
いかがでしたか?冬はインフルエンザや新型コロナなど、感染症の心配も高まります。豚汁は栄養のバランスが良く免疫を高めてくれます。さらに調理の過程でお部屋の空気が潤い、ウイルスの活性を抑えてくれます。ぜひ寒い冬を豚汁で乗り越えましょう!