生で食べて欲しい!極甘の“とうもろこし味来(みらい)”を育てる滝農園

生で食べて欲しい!極甘の“とうもろこし味来(みらい)”を育てる滝農園

とうもろこしを生で食べたことはありますか?ぜひ、生で食べてみて欲しい、とうもろこしがあるのです!今回のコラムでは、先日取材をさせていただいた、北海道江別市にある「滝農園さん」を紹介します。

まずはそのまま“生”で食べて欲しい、極甘“とうもろこし味来(みらい)”

生とうもろこしの概念が変わるとうもろこし

とうもろこしを生で食べたことはありますか?

私が初めて生のとうもろこしを食べたのは、15年ほど前でした。札幌市内のレストランだったと思います。けれど「やはりとうもろこしは、加熱した方が絶対においしい」と思い、それ以来、生のとうもろこしは敬遠していました。

ところが、先日取材でお邪魔した、滝農園さんのとうもろこしを生で食べたとき、本当に驚いたのです。生とうもろこしの概念が変わりました。

とろりと甘くジューシーな蜜が口の中で弾ける、とうもろこし味来

滝農園さんがつくるとうもろこし味来(みらい)は、ジューシーで粒皮が柔らかく、たっぷり入った極めて甘い蜜が特徴です。

少し小ぶりなサイズなので、子どもや女性でも食べやすいと好評です。

茹でる・蒸す・焼く・レンジなど、どんな召し上がり方もおいしいのですが、一番のおすすめは生のまま食べることだそうで、皮を剥いて、そのままガブリとすると、とろりと甘い果汁が口の中で弾けます。

甘いだけじゃない、旨みとコクたっぷりのとうもろこし味来

最近は品種改良が進み、糖度が高く甘いとうもろこしはたくさんあります。しかし、甘いだけのとうもろこしだと何か物足りなく感じてしまうのです。このとうもろこし味来は、甘みに加え、旨みの強さと濃厚なコクが特徴です。

また、本来とうもろこしは鮮度が命の野菜ですが、滝農園のとうもろこしは、収穫した翌日、さらに3日後に、甘みと旨みがグッと増す不思議なとうもろこし。お届けまでに時間がかかるにもかかわらず、北海道外にもリピーターが多いのも納得のおいしさです。

甘みや旨み、コクがギュッと凝縮された一番果のみを収穫

一般的にとうもろこしは、1株から2~3本を収穫します。数だけだと5本くらいは実をつけるそうです。滝農園さんの“とうもろこし味来”は1株から1本、最初についた「一番果」のみしか収穫しません。そのため、甘みや旨み、コクがギュッと凝縮されているのです。

北海道江別市で130年以上続くとうもろこし農家「滝農園」

約25年前から“とうもろこし味来”を栽培

滝農園さんは北海道内でも珍しい、とうもろこし専業の農家さんです。 “とうもろこし味来(みらい)”という品種を栽培しています。

滝農園さんの歴史は、今から130年以上も前、1886年に遡ります。江別篠津に入植されて以来、現在は5代目の滝大洲さんを中心に、おいしいとうもろこしを全国へお届けしています。

もともとお米をメインに、葉物野菜を栽培していました。今から25年ほど前に、とうもろこしの栽培を始めたそうです。

経験と勘を頼りに、試行錯誤しながら、とうもろこしを栽培

お米や葉物野菜を栽培する傍ら、とうもろこし味来(みらい)の栽培を開始。

当時、江別市で食用とうもろこしを栽培する農家さんは他になく、経験と勘を頼りに、試行錯誤しながらわずかな量を栽培していました。

とうもろこし専業農家さんとなったきっかけは、4代目滝一芳さんのお父様がご病気され、人手不足となったことです。一芳さんの奥様は、大洲さんが生まれたばかりで、育児が忙しい上に、農家さんの仕事を熟知しているわけではなかったそうです。

一芳さんは「このまま農家を続けるのは難しいな」と思い、当時とうもろこしを卸していた市内のスーパーの担当者へ、今年いっぱいで辞める、という旨を伝えたそうです。

しかし、売り場担当者からの強い説得や、滝さんがつくる“とうもろこし味来”を毎年楽しみに待ってくれるお客様の声もあり「ダメなら辞めても良いから、やれるだけやってみよう」という気持ちで続けることにしました。

また、とうもろこし一本なら、育児に忙しく、農業に不慣れな奥様でも対応できるかなと考え、とうもろこし専業農家さんになったそうです。

発芽率が悪く手間のかかる品種、とうもろこし味来を栽培する理由

発芽率75%、気温によって2~3割まで落ち込むことも

一般的なとうもろこしの発芽率が90%以上なのに対し、とうもろこし味来(みらい)は、発芽率75%と、決して発芽率が良い品種ではありません。露地植えすると、さらに発芽率が悪くなってしまいます。発芽時期に気温が低い年だと、発芽率が2~3割くらいまで落ち込むこともあるそうです。

ハウスで発芽させてから畑へ定植

発芽率の悪い味来を滝農園さんでは、室温30~40℃に保ったハウスの中で種をまいて、発芽させています。そうすることで発芽率は9割ほどまで上がるそうです。そうして発芽したとうもろこしを畑へ定植しています。

定植後も油断はできません。滝農園の畑は粘土地で、土を起こしにくく、根をつけるもの大変。定植後すぐに、タイミングよく雨が降れば根がつきやすいそうですが、雨が降らないと丸2日かけて、とうもろこし畑全体に水をまき、根をつけさせます。

自分が食べて感動した味来を、たくさんの人に食べてほしい

とうもろこしは、本来露地植えが可能な作物です。ここまで手間暇をかけて味来にこだわる理由は「自分が初めて食べたときに感動した味来を、ひとりでも多くの人に食べてほしいという思いに尽きる」と滝さんは言います。

滝農場のとうもろこし栽培のこだわり

とうもろこしの栽培には滝さんなりの哲学があります。

「それが正しいかどうかはわからないけれど、自分が良いと思うことだけを続けている」と滝さんは話してくれました。

殺菌剤・除草剤不使用、黒酢やニンニクエキス、自然由来の酵素を散布

味にこだわる滝農園さんは、微生物を活かした土づくりがモットーです。

黒酢やニンニクエキス、乳酸菌など、人が口にしても問題ないものを土にも与えています。また、独自に配合した自然由来の酵素を散布。

殺菌剤は病気から守ると同時に、おいしさのもとになる良い菌もなくしてしまうと考えているため、一切使用していません。また、除草剤も使用せず、すべて鍬を使い手作業で除草しています。

追肥は有機肥料と化学肥料を7:3、もしくは8:2の割合で使用。

手間暇とコストをかけながら、独自の栽培方法で、連作障害を起こすことなく、毎年甘くておいしいとうもろこしを実現しています。

芽かき作業でおいしい味来をもっとおいしく

一昔前は、とうもろこしの糖度は今ほど高くありませんでした。そのため、農家さんは収穫する実を甘くおいしくするために、脇芽を取る“芽かき”作業を行っていました。しかし、芽かきは、機械に頼ることができない手作業で行わなければならない、手間のかかる作業です。

近年は品種改良により、芽かきしなくても甘くおいしいとうもろこしが育つようになったため、芽かきをしない農家さんはほとんどだそうです。

滝農園さんは「もともと甘いとうもろこしの芽かきをすると、もっと甘くなるのでは?」という発想で、芽かき作業を継続。その結果、より甘くおいしいとうもろこしを育てられているのです。

とうもろこし味来のおいしい食べ方

とうもろこし味来のおいしい食べ方を紹介します。どんな加熱法でも、一般的なとうもろこしよりも時間を短めにするのがおいしく仕上げるポイントです。

そのまま生で食べる

サラダ感覚で水洗いしてからそのままお召し上がりください。(適期収穫後、冷蔵保存で2~3日以内)

茹でて食べる

茹でる直前に皮をむき、鍋にたっぷり水を入れて沸騰させてから約1分茹でます。(普通のとうもろこしより小ぶりな味来は通常より短めに茹でます)その後すぐお召し上がりいただいてもいいですが、冷水又は氷につけて粗熱をとり、ラップに1本ずつ包んで冷蔵庫に入れておくとシワにならずに美味しく食べられます。(3日間はそのままの状態で大丈夫です)翌朝冷たいとうもろこしを食べると、不思議に前日より甘いかも?

レンジで食べる

機種により異なりますが、皮をむいたとうもろこしをラップに包みます。600Wで約2分(一本の場合)加熱します。また、そのまま氷水にさらして急冷し、冷蔵庫に入れておけば3日間はそのままの状態で大丈夫です。さらに甘く感じられます。

炭焼きで食べる

程よい火加減の炭火コンロに一切皮をむかずそのまま網の上において適度に転がしながら全体をまんべんなく焼きます。ほとんどの皮が真っ黒に焼けたら、やけどに気を付けて皮をむいてください。中の実は皮の水分を吸って蒸し焼き状態になります。

蒸して食べる

普通のとうもろこしより小ぶりな味来は通常より短めに蒸し器で約5分蒸します。水っぽくならずに旨みも栄養も逃げず、おいしく食べられます。

とうもろこし味来のおすすめ保存方法

自宅に届いたらすぐに冷蔵庫へ

ご自宅に届いたら、皮をむかずに、そのまますぐに冷蔵庫へ入れます。この時、とうもろこしは寝かせず立てたまま保存してください。冷蔵保存で5日間はおいしく召し上がれます。(微妙に味は落ちますので、なるべくお早めにお召し上がりいただきたいです)3日以内に召し上がる場合は、一度茹でて粗熱を取った後、一本ずつラップに包み冷蔵保存がおすすめです。皮を付けたまま保存するよりもおいしく召し上がれます。

加熱後に冷凍保存をする場合

冷蔵庫にとうもろこしを入れるスペースがない場合は、加熱後冷凍保存しましょう。

まるごと冷凍する場合

加熱後、すぐに冷水または氷につけて粗熱をとり、ラップに一本ずつ包み(粒がシワになるのを防ぎます)、十分冷ましてから冷凍庫に入れてください。

バラで冷凍する場合

加熱後、芯から実をほぐし、ファスナー付きの保存袋などに入れて冷凍保存してください。コーンスープはクリームシチューなどに入れるとおいしいです。

滝農園5代目、大洲さんの新たな取り組み

5代目の大洲さんは数年前から、とうもろこし味来としては収穫しない二番果をヤングコーンとして収穫する取り組みを行っています。

みずみずしくフレッシュな味わい、柔らかい芯までおいしく食べられるヤングコーンは、希少な作物です。

また、今大洲さんは、トマト専用農園へ住み込みをして得た知識を活かし、トマトの栽培にも力を入れています。大洲さんがつくるトマトは、甘くおいしいだけでなく、日持ちも良いと評判だそうです。

甘い・旨い・コク三拍子揃った滝農園さんの“とうもろこし味来(みらい)

以上、今回のコラムは、北海道江別市にある滝農園さんの生産者レポをお届けしました。
食べレア北海道では、甘くて、旨みが強く、コクがある滝農園さんの“とうもろこし味来(みらい)”を取り扱っています!ぜひヤングコーンもお召し上がりください!

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