幻の「サンマ」の進化系料理が話題に!
いまだ謎めくサンマの生態
サンマは日本近海からアメリカ大陸沿岸までの北太平洋広くに分布しています。群れをなして大規模に回遊しますが、詳しい回遊経路は解明されていません。産卵場所も、海面を漂流するホンダワラ類などの流れ藻に卵を産み付けることは確かですが、産卵数などについてはわかっていません。サンマは身近な存在ですが、生態については謎が多い魚なのです。
独特の漁法「サンマ棒受け網漁」ってどんなの?
サンマの水揚げは北海道東部が中心で、漁場となる海域もそれほど沖合ではありません。夕暮れに出港し、暗くなる時間に漁場に着きます。サンマの光に集まる習性を利用し、棒受け網漁で獲ります。魚群に近づいたら、船の片方の集魚灯だけを点け、サンマを誘導します。
一網打尽のサンマ漁
反対側で網を用意し、最初に点灯した集魚灯を消して反対側の集魚灯を点灯するとサンマは群れをなしてドドーっと網に入ります。まさに「一網打尽」のサンマ漁です。網に入ったところで引き揚げ、船の魚倉に氷と一緒に入れます。集魚灯を使って獲る方法ですが、イカ漁とは使い方が違います。
どこへ消えた「サンマ」
2008年まではサンマの漁獲は順調に推移してきましたが、その後は不漁に転じ、特に直近の2019年~2022年の落ち込みは顕著で、4年連続で過去最低を更新しています。原因として海水温の上昇や外国船の参入などが挙げられますが、とどのつまりは国際的な連携で資源を守らなければニシンの二の舞を演じることになるということです。
サンマの三大料理
サンマの三大料理は「刺身」「煮つけ」「塩焼き」です。かつて刺身は鮮度がよくなければできませんでしたが、冷凍技術が上がり、解凍したサンマも刺身で食べられるようになりました。薬味はおろしたての生姜と長ネギです。煮つけは醤油とみりんと酒で十分です。サンマの脂が甘みを出してくれます。塩焼きは一晩塩して焼くだけです。塩せずに醤油と大根おろしでもおいしくいただけます。
懐かしいサンマ攻撃
根室出身の私事ではありますが、子どものころは秋になると来る日も来る日も母親のサンマ攻撃を受けていました。前述の三大サンマ料理がローテーションで食卓に上がり、「また今日もサンマか⁈」といった感じでした。しかし、最近はスーパーにもあまりいいサンマが売られなくなりました。あーサンマはどこに行ったのやら…。
貴重なサンマの進化系料理
不漁続きで高値になってしまったサンマは大衆魚から高級魚になりました。そのサンマを半身ごとご飯と一緒に甘辛く焼いた進化系の料理が話題を呼んでいます。ぜひチェックしてみてください!→商品の購入はこちらから