種類豊富な北海道のジャガイモ!
北海道で栽培しているジャガイモは50種類!
一口に「ジャガイモ」といっても、北海道には男爵イモ、メークインのほかにも、いろいろなジャガイモがあります。その数なんと50種類!今回はいろいろ特徴のあるジャガイモの中からいくつかを紹介します。
種類が豊富で楽しいジャガイモ
ジャガイモは種類が豊富で、「楽しめる食材」ということもあります。男爵イモ、メークイン、キタアカリ、マチルダ、さやあかね、インカのめざめ…、どれもジャガイモで、それぞれ特徴を持った品種です。微妙に食味や食感、調理法、栄養素は変わってきますが、基本的には似たり寄ったりで、「どんな料理にしてもおいしい」というのは変わりません。
ビタミン豊富なジャガイモは「大地のリンゴ」
ジャガイモはビタミンCやビタミンB1、カリウム、繊維質等の栄養素をたくさん含んでいます。特に美肌効果があり血管を強くするといった働きがあるビタミンCはりんごの約5倍の量を含んでおり、フランスでは「大地のりんご」と呼ばれています。
ほかにも栄養豊富なジャガイモ
ジャガイモに含まれる不溶性食物繊維は排便を促してくれますし、有害物質を吸着して腸内をきれいにしてくれる効果もあります。また糖尿病など生活習慣病の予防と腸内環境の改善効果のどちらも得られます。塩分を排出するカリウムなども含まれ、ジャガイモはおいしい健康食品といえます。
特長のあるジャガイモ
きたあかり
男爵いもと似た丸い形で、芽に赤みがあり、皮をむいた中身は黄色味が強いです。甘みが強いことが人気の秘密で、その強い甘さから、栗じゃがいもと呼ばれることもあります。煮崩れしやすいので、コロッケやポテトサラダといった食べ方が向いています。
インカのめざめ
2002年に品種登録された新しい品種です。原産地のアンデス地方(インカ帝国)にちなんで命名されました。形は卵型で、中身はきたあかりよりも黄色味が強いきれいな黄色です。甘みが強い品種で、栗やサツマイモにも似た独特の風味と甘さが特徴です。
とうや
洞爺湖がある道南の虻田地方で主に収穫されることが品種名の由来です。なめらかでもっちりとした食感で、煮崩れしにくく舌触りが良いことが特徴です。ホクホク感は少ないので、揚げ物より煮物に向いています。
きたかむい
男爵イモに比べ、でん粉は多くありませんが、貯蔵によるでん粉の糖化が進みやすく、驚くほどの甘みを感じることができます。柔らかくてホクホクとした食感、さらに煮崩れしにくいので、煮物に最適です。
さやあかね
病気に強い品種と芽のくぼみが浅い品種を掛け合わせた、比較的新しい品種です。病気に強いので無農薬で栽培できます。芽のくぼみが浅いので洗いやすい、皮を剥きやすい品種です。男爵に似たホクホク感と甘みがあります。
マチルダ
「メークイン」に似た特徴がありますが、肉質は滑らかさもありながらホクホク感もあることから、「男爵いも」と「メークイン」の良い特徴をもった品種といえます。メークインや男爵と比較すると圧倒的に生産量が少なく、希少なじゃがいもです。
手間はかかるがおいしいジャガイモ
ジャガイモは土がついているし、芽のくぼみも取らなければならない、皮もむかなければならず、火が通るのが遅い。けっこう手間のかかる食材です。でもジャガイモのいいところはそれ以上にたくさんあります。茹でてそのまま食べてももちろんですが、カレーや煮込み、フライ、サラダ…どんな料理にもマッチします。
北の大地で育ったジャガイモたち、食べてみてください!