2022年12月2日お酒ブログ

タイプいろいろ北海道のナチュラルチーズ。あなたのチーズの好みは？

ハードタイプのチーズと酒について独断と偏見で

ナチュラルチーズには製法によりフレッシュタイプや熟成タイプ、酸で固める酸凝固、柔らかいソフトタイプから、しっとりなめらかなセミハード、しっかりした歯ごたえのハード、白カビを塗るカマンベールや青カビチーズ、ヤギ乳で作るシェーブルなど、いろいろあります。今回はその中でハードタイプのチーズとお酒との相性について独断と偏見で語っていきます。

ヨーロッパに負けない美味しいチーズ

北海道には大手のチーズ生産工場はもちろん、原料にこだわった手作りの小規模チーズ工房が100カ所ほどあります。特に道東の十勝地区に集中しており、コンクールで上位を競い合うなど、互いに切磋琢磨する中でレベルを上げています。良質で新鮮な原料乳を入手できるからこそヨーロッパに引けを取らない美味しく良質なチーズを製造できるのです。

チーズも好みも“熟成”？

そんな十勝に居住している筆者は大のチーズファンです。若い時代は白カビタイプのカマンベールばかり食べていましたが、最近はもっぱらハード系に変わってしまいました。月日を重ねるごとにチーズ自体もチーズの好みも熟成するということでしょうか。

ナチュラルチーズは自然食品

まず基本を押えておきましょう。チーズはナチュラルチーズとプロセスチーズに大別されます。ナチュラルチーズの成分は「生乳・食塩」だけです。一方プロセスチーズ（銀紙に包まれている）の成分は「ナチュラルチーズ・増粘多糖類などの添加物」です。本編では自然食品ともいえるナチュラルチーズに焦点を当てます。

高価なヨーロッパのチーズ

20年ほど前までは、まだ「ナチュラルチーズといえばヨーロッパ」という時代で、デパートの地下や輸入食品を扱っている店で輸入チーズを購入していました。フランスのコンテやオランダのエダムなど、よく食べましたねえ。でも確かに美味しいけれど高かったので、１個か２個しか買えなく、食べ方も小さく切って大事に大事に食べていました。

北海道の小規模チーズ工房は世界レベル

最近は、地元でもフェルミエ（酪農家の手造り）のナチュラルチーズ工房が次々とでき、さらにヨーロッパの輸入品に肩を並べるほどの美味しいチーズを近くで気軽に買うことができます。国内のコンクールはもちろん、国際コンクールでも賞を獲得したチーズもあり、北海道・十勝に居ながらにして、世界レベルのチーズを味わえるのです。

一度に買いそろえるのは難しい好みのチーズ

ただ地元でも、「ここの○○チーズが美味しい」「あそこの○○チーズを食べたい」ということになれば、それぞれの工房まで足を運ばなければならないので不便です。複数の工房のチーズを扱っているお店もありますが、自分好みのチーズはなかなかそろっていないのが実情です。

ハード系にはあっさり目の赤ワイン

さて、チーズと言えばお酒はワインですが、私の場合は必ずしもワインとは限りません。ハード系のチーズは味が濃く、さらに噛む回数も多くなり、旨味が舌の奥の両側まで到達します。「美味しい」と思って食べているときはハード系にはやはり基本は赤ワインです。チーズの旨味が強いので、若い、できればヌーヴォーあたりが合います。

セミハードには濃い口のワイン

セミハード系や白カビタイプのカマンベールには冷やした甘めの白ワインか常温の赤ワインですが、いずれもしっかりした濃い口のワインが合いますねえ。筆者のおすすめはイタリアの赤、もしくはドイツの白です。

日本酒や焼酎も合います！

どのタイプのチーズであれ、時間が経つと口の中がチーズの旨味と脂肪分で、味覚が鈍感になり、せっかくのチーズが「くどい」と感じてきたら、一杯だけ、焼酎のお湯割りか熱燗に変えます。口を洗いリセットする感じです。その後のチーズはまた格別です。「え～っ！」と思う方もいると思いますが、それが意外に合います。ぜひ試されることをおすすめします。