【2025年版】北海道のサツマイモ生産が急増中!温暖化の影響と今後の展望
近年、北海道でのサツマイモ生産が急拡大しています。これまで関東や九州が主産地でしたが、地球温暖化の影響で北海道でも栽培が可能になり、2023年には生産量が前年比約2倍に達しました。本記事では、北海道産サツマイモの生産拡大の背景や人気品種、味の特徴、栄養価や健康効果に加え、干し芋の魅力や栄養価を高める調理法まで詳しく紹介します。北海道の美味しいサツマイモをぜひ味わってみてください。
北海道でサツマイモの生産が増加している理由とは?
北海道でサツマイモ生産が増えている主な理由は3つあります。
温暖化の影響:気温上昇により、積算温度が確保できるようになった。
品種改良:寒冷地でも育成可能なサツマイモ品種が登場。
需要増加:サツマイモの健康効果が注目され、需要が高まっている。
栽培されているサツマイモの人気品種3選
北海道で主に栽培されているサツマイモの品種とそれぞれの特徴をご紹介します。
シルクスイート:滑らかな食感と甘さが特徴。早期肥大性があり寒冷地向き。
べにはるか:ねっとり甘く、焼き芋や干し芋に最適。
紅あずま:ほくほく系で甘さ控えめ、料理向き。
北海道産さつまいもの味の特徴と他地域との違い
北海道産のサツマイモはでんぷん質が少なく、加熱するとしっとりと甘みが引き立つのが特徴です。他地域産のものと比べて、甘さの質が柔らかく、焼き芋やスイーツ作りにも適しています。
次章では北海道夕張郡由仁町、栗山町のサツマイモであるブランドいも「由栗いも」をご紹介します。
「由栗(ゆっくり)いも」って聞いたことある?
北海道でサツマイモが収穫できるようになったなんて、サツマイモが大好きな筆者としては嬉しいことこの上ありません。
保存することで甘みが増し、粘質になる北海道産さつまいも
由栗(ゆっくり)いもは「紅あずま」という品種。北海道産のさつまいもは本州産に比べ、早めに定植&遅めに収穫をしなければ美味しいさつまいもができないことから、土の中に埋まっている時間が長い「ゆっくり」育つさつまいも。
そして、由仁町と栗山町の両方の頭文字から「由栗いも(ゆっくりいも)」と名付けれらました。
ホクホクで甘みもありますが、適正な保存をすることでじっくり糖度が上がりねっとり甘〜く変化していきます。多めに購入して変化を楽しむこともおすすめです!
焼き芋やふかし芋にはもちろん、豚汁や大学芋などの料理、スイーツ作りにもぴったりです。
焼き芋専門店やホテルのレストランでも使用されており、調理人のお墨付きもある自信作だそうです!北海道産さつまいもをまだ味わったことのない方には、ぜひ召し上がっていただきたい商品です。
そのまま食べてもアレンジしてもおいしい極上の焼き芋
由栗いものおいしさを最大限に楽しむ食べ方は「焼き芋」です。ねっとり濃厚な甘さとさつまいも本来の風味を味わえます。作るポイントは「ゆっくり、じっくり」。オーブンを使用し、180℃で30分焼いて中心の温度を上げた後、140℃で1~2時間焼きます。仕上げに高温で皮をパリッと焼けば極上の焼き芋の完成です。
このほか天ぷらやサラダにアレンジしても美味しくいただけるさつまいもです。
食べレア北海道でも販売していますので、この機会にぜひお買い求めください!
サツマイモの栄養価と健康効果:ダイエットや美容にも最適!
サツマイモは栄養価が高く、ダイエットや美容にも効果的なスーパーフードです。特に食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、便秘解消や美肌効果が期待されています。
サツマイモの栄養成分一覧【100gあたり】
エネルギー: 約134kcal
たんぱく質: 1.2g
脂質: 0.2g
炭水化物: 31.9g
食物繊維: 2.2g
カリウム: 約470mg
サツマイモの栄養価を高める食べ方と調理法
サツマイモの栄養価をさらに高める方法として、以下の調理法が効果的です。
蒸し調理:ビタミンCの損失が少なく、甘みも引き出される。
焼き芋の冷凍保存:レジスタントスターチが増え、腸内環境改善効果が向上。
干し芋の活用:乾燥によって栄養が凝縮され、効率よく栄養摂取が可能。
干し芋の栄養価が高い理由とは?生芋との違いを解説
干し芋はサツマイモを乾燥させたもので、生のサツマイモと比較して栄養価が凝縮されています。
カリウム:100gあたり約980mg(生芋の約2倍)
食物繊維:100gあたり約6g(生芋の約2倍)
干し芋はビタミンやミネラルが凝縮されており、少量で多くの栄養を摂取できる優れた健康食品です。
干し芋の歴史と日本での発展【江戸時代から現代まで】
干し芋は、日本の伝統的な保存食であり、その歴史は江戸時代にさかのぼります。
干し芋の起源と静岡県での誕生秘話
干し芋の歴史は1824年、静岡県御前崎の栗林庄蔵が「煮切り干し法」を考案したことから始まります。その後、1892年に「蒸し切り干し法」が開発され、現代の干し芋の原型となりました。
茨城県が干し芋の一大生産地になった理由
1908年、茨城県那珂湊で湯浅藤七が干し芋の生産を始め、1955年には茨城県が生産量日本一となりました。現在も全国生産量の約9割を占めています。
干し芋が高価な理由:手間と品質が生む価値
美味しくて、栄養価も高い干し芋。ついつい食べ過ぎてしまい、気づけば一袋あっという間に食べきってしまうことも。ただ、値段が高いと感じるのは筆者だけではないはず。
なぜ干し芋は高価なのでしょうか?干し芋が高価な理由は以下の通りです。
1.手作業中心の製造工程
2.高品質なサツマイモの使用
3.天候依存の生産
【完全ガイド】おいしい干し芋の作り方と保存方法
高価な干し芋も自分で作れば安く美味しくいただけます。自宅で簡単にできる干し芋の作り方を紹介します。
干し芋作りにおすすめのサツマイモ品種
・紅はるか
・シルクスイート
自宅でできる干し芋の作り方【初心者向け】
1.サツマイモをよく洗い、皮付きのまま蒸す(約60分)。
2.1cm厚にスライス。気になる方は皮をむいてください。
3.天日で2〜3日干す。
【オーブンを使う方法】
天候に左右されずに作りたい場合は、オーブンを使う方法もあります。100℃に予熱したオーブンで、片面を約60分焼き、裏返してさらに60分焼くと、干し芋が完成します。
干し芋の保存方法と長持ちさせるコツ
冷蔵保存:密閉容器に入れて1週間程度。
冷凍保存:密閉袋で1ヶ月程度保存可能。
焼き芋の冷凍保存で栄養価アップ!健康効果を徹底解説
焼き芋を冷凍保存することで栄養価がさらに高まります。
焼き芋を冷凍すると栄養価が向上する理由
冷凍することで「レジスタントスターチ」が増加し、腸内環境改善効果が期待されます。
冷凍焼き芋の正しい保存方法と解凍手順
1.焼き芋をしっかり冷まし、1本ずつラップで包む。
2.冷凍保存袋に入れて冷凍庫へ。
3.食べる際は電子レンジで温めるか、自然解凍する。
【大きいサツマイモ活用術】まるごとスイートポテトの作り方
大きなサツマイモが手に入ったらぜひ作ってみて欲しい!「まるごとスイートポテト」!甘さを自分で調整できるのも手作りならでは!
材料
・さつまいも:350g~400g(1本)
・砂糖:大さじ2~3
・バター:30g
・生クリーム:80ml
・卵黄:1個(仕上げ用にもう1個)
・バニラオイル:数滴
作り方
1.さつまいもを準備する:さつまいもをよく洗い、皮をむかずにそのまま蒸すか、オーブンで焼きます。約30~40分、柔らかくなるまで加熱します。
2.さつまいもをつぶす:加熱が終わったら、さつまいもを半分に切り、中身をスプーンでくり抜き、ボウルに入れます。
3.材料を混ぜる:くり抜いたさつまいもに、砂糖、バター、生クリーム、卵黄、バニラオイルを加え、なめらかになるまでよく混ぜます。
4.成形する:さつまいもの皮に混ぜた材料を戻し入れ、表面に卵黄を塗ります。
5.焼く:180℃に予熱したオーブンで20~30分焼き、表面がこんがりと色づくまで加熱します。
6.完成:焼き上がったら、冷ましてから切り分けてお召し上がりください。
今年は北海道産さつまいもを食べよう!
北海道産さつまいもは、しっとりと甘みが引き立つ独特の味わいが魅力です。寒冷地向けの品種改良や温暖化の影響で生産量が拡大し、焼き芋やスイーツ作りに最適です。特にシルクスイートやべにはるかなど、甘みと食感のバランスが優れた品種が人気。栄養価も高く、ダイエットや美容にもおすすめの北海道産さつまいもをぜひ味わってみてください。