焼売(しゅうまい)の魅力を徹底解説!歴史からレシピ、蒸し方のポイントまで総まとめ
焼売(しゅうまい)は、中国の元朝時代に起源を持つ歴史ある点心で、日本でも長く愛されてきた人気料理です。その特徴や具材、地域ごとのバリエーションなど、多彩な魅力が詰まった焼売は、広東や上海の伝統的な味から、日本独自のアレンジまで幅広く展開されています。本記事では、焼売の起源や日本での普及の歴史、有名なご当地焼売の紹介、餃子との違い、美味しく作るためのポイントなど、しゅうまいにまつわるさまざまなトピックを詳しく解説します。
焼売の歴史:元朝時代から広がる点心の伝統
焼売の起源は中国元朝時代に遡る
焼売は、中国の伝統的な点心であり、その起源は古く、中国北部の元朝時代(1271~1368年)にまでさかのぼるとされています。初期の焼売は、北京や内モンゴルなどの地域で生まれ、その後、中国各地に広まり、地域ごとに独自のバリエーションが発展しました。
特に、清朝(1644~1912年)時代になると、広東省や上海などで焼売の人気が急上昇し、現在一般的に知られている「広東式焼売」と「上海式焼売」が誕生しました。広東式焼売は、豚肉とエビを主な具材とし、薄い皮で包むのが特徴で、上海式焼売は、肉ともち米を使ったものが一般的です。
焼売は、20世紀初頭に点心の文化が世界に広まる中、日本や東南アジアの国々に伝わり、現地の食文化と融合して独自のアレンジが加えられるようになりました。
日本に焼売が伝わったのはいつ?横浜・崎陽軒が普及のきっかけ
焼売が日本に伝わったのは、明治時代後期(19世紀末から20世紀初頭)とされています。当時、日本は開国後の近代化に伴い、中国からの文化や食文化が多く取り入れられました。焼売もその一環として日本に紹介されましたが、当初は横浜や神戸などの港町で、中国料理の一つとして提供されていました。
特に、横浜中華街が焼売普及の大きな役割を果たし、広東料理を中心とする飲茶文化とともに、人気を集めました。昭和初期(1920~1930年代)になると、日本の洋食文化が広まり始める中で、焼売も手軽な一品料理として広く受け入れられるようになりました。
戦後(1950年代)、崎陽軒(きようけん)が横浜で焼売の駅弁を販売し始めたことが、全国的な人気を押し上げる大きな契機となりました。これにより、焼売は中華料理店だけでなく家庭料理としても親しまれるようになり、日本独自のスタイルが確立されていきました。
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鮮度抜群のカニを使用したかにしゅうまいの魅力
カニ尽くしの贅沢しゅうまい
タラのすり身にカニのほぐし身をたっぷり練りこみ、さらに上にもほぐし身を乗せた、まさにカニ尽くしと言えるしゅうまい。一口では食べきれないほど大きくてボリュームたっぷり。紅ズワイガニの繊細な旨みが引き立つ、上品でやさしい風味が特長です。
すり身に使用するスケソウタラも厳選
しゅうまいの味の決め手となる、すり身に使用されているスケソウタラは北海道産を厳選して使用。そのおいしい食材を活かし、北海道の工場で1つひとつ大切につくっています。
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マッシュルームの芳醇な香り立つシュウマイ
十勝産のマッシュルームをふんだんに使用し、マッシュルームの芳醇な香りと旨味を引き出した進化系のシュウマイ。
ベースの豚肉はジューシーなホエー豚
あんのベースはブランド豚肉である源ファーム(十勝・大樹町)のホエー豚を使用。腕肉とモモ肉を挽き合わせ、ミルキーな旨味とジューシーな甘みが染み込んでいます。
食欲そそる香しい湯気
せいろのふたを開けるとホエー豚とマッシュルームの香しい湯気が混ざり合って立ち上がり、唾液腺を刺激します。
社長の願いがこもった自信作
「マッシュルームを主役にしたシュウマイを作りたい」と長年研究し続けた社長の願いがここに実現。とかちマッシュとホエー豚がタッグを組んだ自信作です。
日本で人気の焼売!おすすめのご当地焼売
【関東】横浜・崎陽軒のシウマイ:駅弁で定番の味
神奈川県(横浜):「崎陽軒のシウマイ」
日本を代表する焼売といえば、横浜の崎陽軒です。豚肉と干帆立貝柱が出逢って生まれた豊かな風味が特長の冷めてもおいしい焼売です。駅弁としても人気で、横浜名物として親しまれています。
【近畿】大阪「551蓬莱」のボリューム満点の焼売
大阪府:「551蓬莱(ゴーゴーイチ ほうらい)」の焼売
大阪を代表する中華料理店「551蓬莱」の焼売は、551蓬莱特製焼売の原材料は、豚肉と玉ネギ。使用している原材料は、いたってシンプル。ボリューム満点の焼売は、大阪土産としても人気です。
【北海道】帯広「美珍楼 西家」の肉のうまみ溢れる主役級焼売
帯広:「美珍楼 西家」の焼売
北海道・帯広市にある「美珍楼 西家」の職人手作りの焼売は、豚肉と玉ねぎが皮の中にギュウギュウに詰まった噛み応え十分の肉感溢れる焼売です。
焼売と餃子の違いとは?マニアが語る2つの点心の魅力
皮の違いが決め手!焼売と餃子の特徴
皮(皮の厚さと使い方)
・焼売: 焼売の皮は薄くて柔らかく、蒸しあげることで具材の風味を引き立てます。皮は全体を包むのではなく、上部は開いた状態で調理されるため、具材が見えるのが特徴です。
・餃子: 餃子の皮は比較的厚くてしっかりしており、モチモチとした食感があります。また、具材を完全に包み込むようにして成形するため、蒸し餃子、焼き餃子、水餃子といった調理法によって異なる食感を楽しむことができます。
調理方法
・焼売: 基本的に蒸して調理されます。蒸すことで皮が柔らかくなり、具材の風味が引き立ちます。
・餃子: 調理法が豊富で、焼き餃子、蒸し餃子、水餃子など、さまざまなバリエーションがあります。特に焼き餃子は日本で非常に人気があり、パリッとした食感が楽しめます。
具材や食べ方の違いを比較
具材の違い
・焼売: 主に豚肉やエビ、タマネギを使用しますが、日本では魚介類や野菜を使ったものも人気です。また、上にグリーンピースやイクラなどをのせて見た目を工夫することもあります。
・餃子: 豚肉、ニラ、キャベツ、白菜、ネギ、ニンニクなど、多様な具材を使います。ニンニクの風味が強いのが特徴で、野菜のシャキシャキ感を楽しめるものが多いです。
食べ方やつけだれ
・焼売: カラシや酢醤油で食べることが一般的です。日本では横浜の崎陽軒の焼売が有名で、特製のしょうゆやカラシをつけて食べるスタイルが定番です。
・餃子: 醤油、酢、ラー油を混ぜたタレで食べることが一般的ですが、最近はさまざまな味付けやタレが登場しています。また、焼き餃子はそのままでも美味しく、ビールとの相性も抜群です。
見た目と形
・焼売: 皮の上部が開いていて、中の具材が見えるのが特徴です。比較的丸く、小ぶりで一口サイズのものが多いです。
・餃子: 皮で具材を完全に包み、半月型に成形されることが一般的です。焼き餃子の場合は底面がカリッとした仕上がりになります。
以上のように、焼売と餃子は具材、調理法、皮の使い方など、さまざまな点で異なっていますが、それぞれの魅力を持つ点心です。
※点心とは中国語で「軽食」や「間食」という意味で、主菜やスープ以外の料理を指します。点心は、少量ずつや一口で食べられる軽食のものが多いのが特徴です。本場中国ではおやつや朝食にもよく点心を食べます。
焼売の作り方:基本レシピとアレンジアイデア
焼売の基本レシピ:家庭でも簡単に作れる!
材料(約20個分)
・豚ひき肉:200g
・タマネギ:1/2個(みじん切り)
・片栗粉:大さじ1
・醤油:大さじ1
・酒:大さじ1
・オイスターソース:大さじ1
・砂糖:小さじ1
・ごま油:小さじ1
・塩:少々
・胡椒:少々
・焼売の皮:20枚
・グリーンピース(飾り用、好みで):適量
作り方
1.タマネギの準備
みじん切りにしたタマネギに片栗粉をまぶして混ぜておきます。これにより、タマネギの水分が出すぎるのを防ぎます。
2.具材を混ぜる
ボウルに豚ひき肉、片栗粉をまぶしたタマネギ、醤油、酒、オイスターソース、砂糖、ごま油、塩、胡椒を入れ、粘りが出るまでしっかりと混ぜます。
3.焼売の皮で包む
焼売の皮を手のひらに広げ、中央に具材を約大さじ1ずつのせます。
親指と人差し指で輪を作り、その中に具材をのせた皮を入れ、具材を軽く押し込むようにして形を整えます。上部は少し開いた状態にしておきます。
4.グリーンピースをのせる(オプション)
具材の上にグリーンピースを1粒のせると、彩りが良くなります。
5.蒸す
蒸し器にクッキングシートを敷き、焼売を並べます。お湯を沸かして蒸し器をセットし、中火で約10~12分ほど蒸します。焼売がふっくらとし、具材に火が通ったら完成です。
6.盛り付け
蒸しあがった焼売を皿に盛り付け、酢醤油やカラシを添えてお召し上がりください。
アレンジレシピ:エビとホタテで本格海鮮焼売
材料(約20個分)
・エビ:10尾(殻と背ワタを取り、細かく刻む)
・ホタテ:5個(細かく刻む)
・豚ひき肉:150g
・タマネギ:1/2個(みじん切り)
・焼売の皮:20枚
・片栗粉:大さじ1
・醤油、酒、オイスターソース:各大さじ1
・塩・胡椒:少々
作り方
1.ボウルにエビ、ホタテ、豚ひき肉、タマネギ、片栗粉を加え、調味料を混ぜてよく練る。
2.焼売の皮で具を包む。
3.蒸し器で10~12分蒸し、グリーンピースなどを飾って完成です。
酢醤油やポン酢でお召し上がりください。
さらに美味しく仕上げるためには、蒸す際にいくつかのポイントを押さえることが大切です。美味しい蒸し方を知りたい方はぜひ続きをお読みください。
蒸し方をさらに知りたい方は必見‼
焼売の蒸し時間
焼売の蒸し時間は、具材の種類や量、皮の厚さなどによって異なりますが、一般的な目安としては10~12分程度です。
- 具材: 野菜が多いと火の通りが早く、肉が多いと火の通りが遅くなります。
- 皮: 手作りの皮は薄く、市販の皮は厚いものが多いです。
- 蒸し器: 蒸し器の種類によっても、加熱時間が変わることがあります。
蒸し時間の目安
- 強火: 8~10分
- 中火: 10~12分
焼売を美味しく蒸すためのコツ
- 蒸し器の準備: 蒸し器のスノコに油を塗るか、クッキングシートを敷くと、焼売がくっつきにくくなります。
- 並べ方: 焼売同士が重ならないように、間隔をあけて並べます。
- 水量: 蒸し器のお湯は、蒸し網に水が触れない程度に注ぎます。
- 火加減: 強火で一気に蒸すよりも、中火でじっくり蒸す方が、ふっくらと仕上がります。
- フタ: 蒸している間は、こまめにフタを開けないようにしましょう。
- 火を止めるタイミング: 竹串を刺して、肉汁が透明になったら火を止めます。
蒸し器を使った蒸し方
- 蒸し器のスノコに油を塗るか、クッキングシートを敷きます。
- 焼売を並べ、強火で8~10分、または中火で10~12分蒸します。
- 竹串を刺して、肉汁が透明になったら火を止めます。
フライパンを使った蒸し方
- フライパンにキャベツを敷き詰め、焼売を並べます。
- 水をフライパンのフチから回し入れ、フタをして中火で蒸します。
- 8~10分蒸し、火が通ったらできあがりです。
その他のポイント
- 具材: 豚ひき肉だけでなく、鶏ひき肉や魚介類、野菜などを加えてアレンジすることもできます。
- 調味料: 焼売のたねの味付けは、醤油、酒、オイスターソースなどが基本ですが、ご家庭の味に合わせてアレンジしてみましょう。
- 皮: 市販の焼売の皮だけでなく、手作りで皮を作ることもできます。
- 具材の温度: 具材は冷蔵庫から出して、常温に戻してから使うと、均一に火が通りやすくなります。
焼売マニアがこだわるポイントとは?
美味しい焼売の皮の選び方と蒸し方
皮の質と食感
薄さと弾力: 皮は、具材の風味を引き立てるために薄さが重要とされています。しかし、薄すぎると破れてしまうため、程よい弾力としなやかさが必要です。マニアは、皮の厚さや口当たりに特に敏感で、蒸すことでほどよくもちもち感が出る皮を高く評価します。
透明感: 蒸した後の皮がほんのり透明になり、中の具材が見えることも良い焼売のポイントです。この透明感があることで、見た目の美しさと食欲をそそる効果があると考えられています。
蒸し方と温度管理
焼売は、蒸し加減が非常に重要です。蒸し時間が長すぎると具材が固くなり、短すぎると生っぽくなります。マニアは、蒸し器の中の温度や蒸し時間を細かく調整し、最適な状態を追求します。一般的には10分前後が目安ですが、具材や皮の厚さによって微調整することが求められます。
蒸し上がった際の水分量やふっくら感も、焼売の出来を左右するため、マニアは蒸し器に使う水の量や、蒸気の立ち方にまでこだわります。
蒸したての温かさ
焼売は蒸したての状態が最も美味しいため、マニアはこのタイミングを逃さずに食べることを重要視します。蒸したては皮が柔らかく、具材のジューシーさや旨味が最大限に引き出されるため、この瞬間に味わうことが焼売の醍醐味と考えられています。
具材のバランスと挽き方の違い、サイズも重要
具材のバランスと食感
肉と野菜・魚介のバランス: マニアは、具材のバランスを非常に重視します。豚肉のジューシーさと、タマネギや魚介類などの他の具材が調和することで、豊かな味わいが生まれます。特に、タマネギは甘みを引き出し、食感を柔らかくする役割があり、その割合やカットの仕方にこだわる人も多いです。
粗挽きか細挽きか: 具材の挽き方も重要なポイントです。粗挽きにすることで食感を楽しめ、噛むたびに肉汁が溢れるジューシーさが感じられる一方、細挽きだと全体が滑らかで口当たりが良くなります。この具材の挽き方に関する好みは、マニアの間でも意見が分かれることがあります。
焼売のサイズ
焼売の大きさも味や食感に影響を与えます。一口で食べられるサイズが理想とされ、マニアは一つ一つの焼売が同じサイズで均一に蒸し上がっていることを重視します。
タレや薬味との相性でさらに美味しく!
タレや薬味との相性
タレや薬味との相性によっても味わいが大きく変わります。マニアは、酢醤油、からし、ラー油などの基本的なタレだけでなく、柚子胡椒やポン酢などさまざまな薬味を試し、焼売の味を引き立てるベストな組み合わせを探します。
また、タレのつけ方や量も重要です。つけすぎると具材の風味を損ねるため、少量をつけて素材の味を楽しむのがマニアのスタイルです。
見た目の美しさ
味だけでなく見た目も大切です。マニアは、皮の折り方や上にのせる具材(グリーンピースやイクラなど)の配置、美しさにもこだわります。一つ一つの焼売が均等であることや、蒸し上がりの艶感など、見た目に対する美意識も高いです。
焼売に関する豆知識7選
「しゅうまい」と「シウマイ」の違いとは?
「しゅうまい」と「シウマイ」という表記の違いがありますが、実はどちらも同じ料理を指しています。漢字で「焼売(しゅうまい)」と書かれますが、横浜の崎陽軒では、「シウマイ」という表記を用いています。これは、創業当時(1928年)、カタカナの方が当時の洋食ブームに合っていて目新しく感じられたためとされています。
焼売の起源には諸説がある
焼売の起源は中国ですが、その発祥については諸説あります。一説では、元朝時代(13世紀頃)に北京や内モンゴルの一部で生まれたと言われており、その後、広東省や上海に伝わって現在の形になったとされています。
日本では駅弁の定番
焼売は、日本の駅弁でも定番の一品として人気があります。特に、崎陽軒の「シウマイ弁当」は、1950年代に発売されて以来、長年にわたって愛され続けているロングセラー商品です。焼売の他にご飯や煮物、魚などがバランスよく詰められており、旅のお供に最適とされています。
地域によって異なる焼売
日本各地でご当地焼売が存在し、地域の特産品を使ったバリエーションが楽しめます。例えば、仙台の牛たん焼売や広島の牡蠣焼売など、それぞれの土地で採れる食材を使ったものがあります。観光客にも人気で、お土産としても喜ばれています。
日本独自のグリーンピースのトッピング
焼売の上にのっているグリーンピースは、日本独自のスタイルです。実は、焼売が広まった当時、視覚的なアクセントを加えるためにのせられるようになったと言われています。元々の中国の焼売にはグリーンピースをのせる習慣はありませんが、日本ではこのグリーンピースが「焼売のトレードマーク」として定着しています。
餃子との意外な共通点
焼売と餃子は、同じ点心(中国の軽食)というカテゴリーに属しますが、中国では「焼売=蒸す」「餃子=茹でる・焼く」という違いがあり、調理法で区別されています。そのため、見た目や食感は異なりますが、広い意味で言えば、どちらも点心の仲間です。
しゅうまいの「焼売」という漢字の由来
「焼売」という漢字表記は、中国語の「シャオマイ(燒賣)」が由来です。「焼」の字は、元々は「蒸す」という意味も持ち、必ずしも「焼く」ことを指すわけではありません。また、「賣」という字には「提供する」という意味があり、「焼売」という言葉は「蒸して作ったものを提供する」という意味合いを持っているとされています。